• X
  • LINE
  • Facebook

Match Preview

  • 10/5 浦和戦
  • メディア

状態上向きの現在、次なるミッションである連勝を目指し、埼玉スタジアム2002に乗り込む

 

2日に行われた明治安田J1リーグ第29節・ガンバ大阪戦。台風10号の影響により延期されていた大阪ダービーで、セレッソ大阪は内容も伴った会心の勝利を収めた。その余韻に浸る間もなく、中2日、今度はアウェイに乗り込み、浦和レッズとの明治安田J1リーグ第33節に挑む。

 

先日の大阪ダービーで見せた戦いぶりは、「圧巻」の一言に尽きた。試合開始からフルスロットルで立ち向かっていくと、前線からの強度の高い守備、鉄壁の最終ライン、中盤でのセカンドボール回収。まさに指揮官が話していた「原点」、いい守備を取り戻すと、奪ったボールも素早く縦に運び、相手ゴールに迫った。ここまでチームを引っ張ってきたレオ セアラ、ルーカス フェルナンデスだけではなく、ここ数試合、チームを勢いづけている北野颯太、阪田澪哉といった若手がアグレッシブにゴールに向かう攻撃は見る者を魅了した。前半こそ相手GKの奮闘もあり無得点に終わったが、後半開始早々、アカデミー出身の西尾隆矢が魂のゴールで咆哮。後半の中盤から終盤にかけては攻め込まれる時間もあったが、最後までGKキム ジンヒョンを中心に失点することはなく、2試合連続のクリーンシートで試合を締めた。「ベンチから見ていて、『本当に強かった』と感じた」と小菊昭雄監督も選手たちを称えた一戦は、シーズン終盤を戦うチームの大きな勇気になるだろう。今節に向けての準備期間は2日。次の試合に向けて必要とされる十分な回復時間はなかったかも知れない。それでも、「スペシャルなゲーム(大阪ダービー)で内容も伴った勝利ができましたので、選手たちは心身共に充実していますし、そのタイミングですぐに試合ができることを喜びに変えています」と小菊監督。一時期の苦しい状態から上向きになってきた今、連勝を果たし、再び上位に食い込んでいきたい。


 


対する浦和は、8月末にペア マティアス ヘグモ前監督がチームを離れ、マチェイ スコルジャ氏が新監督として復帰。新体制での初陣となった明治安田J1リーグ第30節のガンバ戦こそ1-0で勝利を収めたが、そこからは無得点で2連敗と勝利はない。決してチーム状態は良好とは言えないが、攻撃陣を中心に「個のクオリティーが高いタレントが揃っている」(小菊監督)ことは間違いなく、敵地が舞台ということを考えても、セレッソにとって簡単な試合にはならないだろう。「一人ひとりの良さを出させないように、ガンバ戦に引き続き、コンパクトでアグレッシブな守備が大事になる」と指揮官は試合のポイントを挙げるが、まずは大阪ダービーでの勝因の一つとなったチーム全体での守備が大切になる。その上で、奪ってからの鋭い攻撃、ワイドの幅もうまく使いながら、1トップ2シャドーのレオ セアラ、ルーカス フェルナンデス、北野颯太にボールを集めてゴールをもぎ取りたい。中2日でのアウェイゲームというコンディションを考えると、試合途中での選手交代もカギを握る。「18人全員でしっかりとタスクを全うする」(小菊監督)ことが重要だ。

 

明治安田J1リーグ第31節・湘南ベルマーレ戦で9試合ぶりに勝利して以降、2試合連続の無失点、さらには内容も1戦ごとに良化と、シーズン終盤へ向け、再び上昇していける雰囲気に戻ってきた。「V字回復」(小菊監督)を果たすためにも今節は非常に重要だ。次なるミッション、連勝を達成するべくチーム一丸で、埼玉スタジアム2002に乗り込む。

 

試合前日コメント

小菊昭雄監督


Q:大阪ダービーに勝利した充実感の一方、中2日でのアウェイ戦は、疲労回復の面では難しさもあると思いますが、チームマネジメントも含めたチーム状態について

「確かに中2日のアウェイということで、厳しい日程ではあるのですが、ポジティブに考えると、スペシャルなゲーム(大阪ダービー)で内容も伴った勝利ができましたので、選手たちは心身共に充実していますし、そのタイミングですぐに試合ができることを喜びに変えています。選手たちは今、試合がしたくてしたくてたまらない状態だと思います。実際、この2日間も疲れた表情は一切なく、いい雰囲気で素晴らしい準備をしてくれました。そういった点では、明日の試合もいい状態で臨めると思います」

 

Q:マチェイ スコルジャ監督が戻ってきた浦和レッズについて。試合のポイントをどう考えていますか?

 「やはり浦和は個のクオリティーが高いタレントが揃っているチームです。一人ひとりの良さを出させないように、ガンバ戦に引き続き、コンパクトでアグレッシブな守備が大事になります。監督が戻られて、もう一度守備のところを落とし込まれているのかな、という印象がありますし、いい守備からいい攻撃、という部分にトライされていると思います。独特なアウェイの雰囲気の中で強度の高い試合になるとは思うのですが、18人全員でしっかりとタスクを全うして、連勝を飾って帰ってきたいと思います」

 

Q:7月、8月は苦しんだと思いますが、そこからシステムや選手も変えながら、直近の3試合は無敗と立て直してきました。この間、どのように考えて、トライして、今に至っていますか?

「振り返れば、少し長いトンネルだったのですが、私自身、もう一つ二つ、バージョンアップしたい。そうした思いで、少し攻撃の方にウエイトを置いた状態でした。攻撃に特長がある選手を使って、攻撃で相手を圧倒したい、そういう中でトライをしたのですが、やはりサッカーは攻守のバランスが大事で、勝つ確率を高めていくために、もう一度、私の原点であるハードワーク、献身性、そういったことを100%、強度高くやれる選手を使っていく、かつクオリティーの高い選手、攻撃で違いを出せる選手を大事にして、メンバー選考やシステム変更を行いました。その中で2勝1分と結果も付いてきていますし、クリーンシートが2試合続いて、ガンバ戦では内容でも圧倒することができました。次は連勝です。もう一度、シーズン前半のように、私たちセレッソ大阪が主役になっていけるように勝ちたいと思っているので、明日の浦和戦も大事なビッグマッチになります」

 

Q:北野颯太選手や阪田澪哉選手、喜田陽選手といった若い選手を積極的に起用することで、サッカーの内容も変わってきているように見えるが、彼らに期待する部分について

「彼らは若い選手たちですが、攻守にハードワークできて、かつクオリティーを発揮できる素晴らしいポテンシャルを持っています。世界では、17歳、18歳の選手が代表選手として国を引っ張る時代です。彼らには、『クラブの未来を背負って引っ張っていって欲しい』と常々、言っていますし、それだけの能力を兼ね備えている選手たちです。試合を重ねるごとに、どんどん成長していく時期ですので、私自身もこの時期を大事にしてあげたいですし、彼らもこの時間を大切にして欲しいと思います。進藤、陽の復帰も本当に大きなことですし、さらに高い競争でチームは日々、素晴らしいトレーニングができています。最後までこの競争をしながら、私たちが積み上げているサッカーをより磨きながら、勝ち星を増やして、再び上位争いに食い込んでいきたいです」

 

阪田 澪哉選手


Q:大阪ダービーに勝利した充実感の一方、試合開始からハードワークした心地よい疲労も残っている可能性がありますが、現在の心身の状態について

「ダービーで勝ったことは本当に嬉しかったですし、ああいう舞台でプレーすることは自分も目標としていたので嬉しかったですが、試合後は監督も、『ここからはアウェイ浦和戦に向けて頑張ろう』と仰っていたので、今はもう気持ちを切り替えて、明日の試合に向けてやっていこう、という気持ちになっています」

 

Q:1試合1試合が学びの時期だと思いますが、ガンバ戦から得た自信や課題などは?

「自分の特長であるドリブルや前への推進力を少しは出せたかな、という部分とともに、ゴール前のクオリティーはまだまだ低いので、もっと上げていかないといけません。あとは、試合展開に応じたプレーというか、ガンバ戦であれば、対面の選手がファン アラーノ選手からウェルトン選手に代わった時に少し慌ててしまった部分もあったので、臨機応変に対応していくことが大事かなと思いました。浦和も攻撃には色んなタイプの選手がいるので、どんな選手が対面に来ていいように、準備したいと思います」

 

Q:攻守両面での貢献が求められるウィングバックのやりがいは、どのように感じていますか?

「自分の特長を出しやすいポジションだと思っています。ハードワークも自分の特長の一つなので、自分のプレーを発揮しやすいポジションではあるかなと思っています」

 

Q:ここ2試合、先発でチームも無敗ですが、自身がチームにもたらしたいことは?

「色んな方から、『若い力が(チームを活性化している)』と言っていただけますし、颯太もそうですが、自分たちが引っ張っていくことが今のセレッソには大事かなと思っています。北野選手とも話していますし、監督からも『練習からチームを引っ張っていってくれ』と要求されているので、チームを勢いづけることを意識して、今後の試合も戦っていきたいです」

 

Q:北野選手の話も出ましたが、同世代の選手と試合に出ることは、モチベーションも高めてくれている?

「そうですね。颯太は自分がセレッソに入団した時から試合に絡んでいましたし、今ではチームの絶対的な存在になっていると思います。刺激になりますし、同い年として負けていられないです。切磋琢磨しながら、いい関係を築けているかなと思います」


 


Q:今シーズン残り6試合での目標、どこにフォーカスしてプレーしますか?

「まずは試合に出続けること。今は2試合連続スタメンで使ってもらっていますが、いつ変わるか分からないので、しっかりポジションを掴めるように結果も出したいですし、プレーで表現したいです。気持ちも出して、最後までやっていきたいです」

 

Q:最後に、今節のアウェイ・浦和戦に臨む意気込みについて

「試合に出ているからには得点やアシストという結果が求められるので、次の試合はその部分も意識したいです。けど、やっぱりまずはチームの勝利に貢献すること。それができれば、自ずと自分の結果も出ると思うので、守備と攻撃の両方でハードワークして、チームの勝利に貢献したいです」


試合情報

2024明治安田J1リーグ 第33節 vs.浦和レッズ 16:00キックオフ @埼玉スタジアム2002

TOP > ニュース一覧 > Match Preview