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Match Review

  • 10/5 浦和戦
  • メディア

大阪ダービーの流れを継続し、2試合連続のウノゼロ勝ち。決勝点はCKから為田大貴



試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2024100501/


会心の勝利で勝点3を手にした明治安田J1リーグ第29節・ガンバ大阪戦から中2日、大阪ダービー勝利の余韻に浸る間もなく、セレッソ大阪はアウェイに乗り込み、浦和レッズとの明治安田J1リーグ第33節に臨んだ。ビッグマッチを戦い終えた激闘の爪痕も残る中、コンディション的には難しいマネジメントが迫られた今節だが、小菊昭雄監督は「ダービーの流れを継続」し、先発に変更はなし。ベンチのみ、柴山昌也に代わって鳥海晃司が入った。

攻守に圧巻の内容を見せた大阪ダービーに続いて今節も3-4-2-1の布陣で臨んだセレッソは、守備ではハイプレスとミドルプレスを使い分け、相手に自陣への進入を許さない。レオ セアラ、ルーカス フェルナンデス、北野颯太の1トップ2シャドーから始まる守備で相手をけん制。浦和のビルドアップに制限をかけると、蹴らせたボールはしっかり回収。奪った後は、手数を掛けずに前線へ入れると、8分、今節も3バックの中央で先発した田中駿汰から1本のパスで背後を取った北野颯太にボールが渡り、もう少しで決定機という場面を作る。すると17分、幸先良く先制に成功。進藤亮佑から為田大貴へ対角に出たパスからCKを獲得すると、ルーカス フェルナンデスのキックにファーで合わせたのは為田。手前で進藤が競って潰れたことで、自身はフリーで待ち構えると、「来たボールに逆らわず、基本に忠実に打ちました」と、きっちりミート。逆サイドへ強いボールを蹴り込んだ。準備期間の違いによるコンディションの差は試合が進むにつれて顕著になってくると思われただけに、早い時間帯での先制点は非常に大きかった。




勢いづいたセレッソは、22分にも決定機。相手GKのミスキックをカットしたフェルナンデスが素早く前線のセアラへパスを送ると、セアラは対応に来たDFを交わし、巧みにフィニッシュに持ち込んだが、シュートはGKに防がれた。その後、こぼれ球に反応してマイボールにしようとしたところで相手DFの足が掛かり倒されたように見えたが、主審の笛は鳴らず。PKとはならなかった。惜しくも2点目こそ奪えなかったが、前節に続いて強固な守備の組織を形成し、前半は相手の枠内シュートをゼロに抑えた。

後半は、選手の配置を変えて、前半以上に高い位置を取って押し込んできた浦和に対し、セレッソは全体が下がり、セカンドボールも拾われ、自陣に釘付けにされる時間が続く。ただし、ボールは持たれても守備陣は慌てることなく対応すると、65分に惜しいチャンスを作る。直近は3試合連続で先発起用されている阪田澪哉がアグレッシブなドリブルで右サイドから中へ入っていくと、DFに防がれた後のこぼれ球を奥埜博亮がダイレクトでシュート。際どいコースへ飛んだが、GK西川周作の好守に阻まれ、ゴールとはならなかった。ここから終盤にかけて、より浦和に押し込まれる時間が続くと、82分、85分と自陣左サイドから2度ピンチを招いたが、1度目は、渡邊凌磨のシュートをGKキム ジンヒョンが好セーブで防ぎ、より明確な相手の決定機だった2度目は、クロスから小泉佳穂のシュートを進藤が体を投げ出しブロック。「普段から少しでも防げる確率を上げるポジションを取っているので、その結果」と胸を張った。後半アディショナルタイムでは、途中出場のカピシャーバや山﨑凌吾、奥田勇斗らが右サイドの奥で上手くボールをつないで時間を使い、タイムアップ。大阪ダービーに続く勝利で連勝を達成し、直近4試合は3勝1分で4戦負けなしとなった。




「準備は短い期間だったので大変でしたけど、自分たちがやれることをグラウンドで見せて、勝利に結びつけられたことは良かった」と決勝アシストを決めたフェルナンデスが振り返ったように、今節に向けた短い期間の中でやるべきことを整理し、現状のコンディションで出せるベストなパフォーマンスを披露したセレッソ。小菊監督は、戦い方、メンタルを含め、「全員のつながりが強固だったこと」を今節の勝因に挙げた。苦しい時期を経て、「V字回復」(小菊監督)を果たしつつあるチームは、2週間の中断を挟み、次節はホームにジュビロ磐田を迎えて今季2度目の3連勝を目指す。


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