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Match Preview

  • 2/26 柏戦
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新たな挑戦に対する課題を全員で共有、改善し、前進を目指す今節。タイトな日程の中、チームの総合力も問われる

 

今シーズンのホーム開幕戦となった前節の湘南ベルマーレ戦から中3日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、柏レイソルとの明治安田J1リーグ第3節に挑む。


5-2と華々しい勝利を飾ったガンバ大阪との開幕戦から一転、前節の湘南戦は、先制され、自分たちのペースを掴めない苦しい試合となった。特に前半は相手の組織的な守備に対し、ボールを前に運ぶことができず、放ったシュートは奥田 勇斗の遠めからの2本に留まった。「相手が作ってきた組織に対して、自分たちがピッチの中でどう改善するか、少し時間がかかりました。前半はそれが失点にもつながったので、もったいなかったと思います」と試合を振り返ったのは畠中 槙之輔だが、中央を消されてサイドに誘導され、失点につながった1失点目も含め、前半は足元に入ったパスを相手に狙われるシーンが続いた。連動したプレスをどう回避するか。今季のサッカーを突き詰める上で、今後も向き合うテーマであり、このタイミングで直面して良かったとも言える。「もっとシンプルに背後に抜けて、抜けた選手をシンプルに使って、押し込めれば良かったと思います」と解決策に言及したのは田中 駿汰だが、前から来る相手に対し、足元と背後の使い分けは重要になりそうだ。ピッチの中で、そうした共通理解が進んでいけば、「相手はプレスに来ることを躊躇し、自分たちの選択肢も広がる」(畠中)。また、選手とシステムを変えた前節の後半は、ボールの運びもスムーズになり、相手を押し込み、チャンスも作った。90分を通して怯まずやり続けること、自分たちを信じるメンタルも、今季のサッカーを完成させていく上で大事なポイントになる。



そうしたビルドアップや攻撃面をブラッシュアップさせていくことと同時に、勝利するためには守備面での改善も必要になる。今節の相手である柏は、開幕から2試合続けてパスの本数がリーグトップ。今季から就任したリカルド ロドリゲス監督のもと、ボール保持の色を強めている。GKも含めて後ろから巧みにつないでくる相手に対し、どう前からプレスをかけていくか。やみくもに取りに行ってもはがされる恐れがあるだけに、ハイプレスとミドルプレスの使い分けが重要になる。また、前節の湘南と同様、柏もシステムは3バックであり、ウィングバックが存在する。ミスマッチになるサイドでどう後手に回らず立ち振る舞うか。前節は特に前半、奥田と舩木翔のところで起点を作れず苦しめられただけに、早速、前節からの修正が試される。もちろん、90分の中ではしのぐ時間帯もある。そうした時間帯でいかに失点せずに乗り切るかも含め、極力、後手に回らず、押し返す時間を増やしたい。


中3日で試合が続く今週は、チームの総合力が問われる1週間でもある。前節、後半途中から出場して活性化させた中島元彦やヴィトール ブエノも含め、出場機会に飢えている選手はたくさんいる。連戦でのマネジメントについて指揮官は、「選手を選ぶ時に大事なことは、強度を落とさないようにすること。そして、選手を変えた時にしっかりと自分たちのサッカーを表現できるかどうか」と回答。チャンスを得た選手たちがしっかりチームに貢献できるかも、連戦を勝ち抜くポイントになりそうだ。今節はリーグ屈指のアウェイ感の強いスタジアムではあるが、前節、出た課題を修正し、再び前を向くために。勝点3を求めて勇敢に立ち向かう。


試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:前節から中3日と時間は短いが、修正したいポイントについて
「改善すべきことは一つではなく、全体的に改善しないといけないことはあります。前節のレビューも選手たちとしました。改善ポイントは、試合を通して分かっていただけるのではないかと思います」

Q:前節は、特に前半、上手くボールを運べない課題が出たが、プレスをかけてくる相手に対し、ビルドアップでの改善点は?
「前節に関しては、後ろ向きのプレーが多かったと思っています。今節に向けては、フリーなスペース、空いているスペースはどこなのかをしっかりと理解して、前への選択肢をどんどん増やして、自分たちがやりたいサッカーを表現できればと思います」

Q:今シーズンのセレッソのように、意欲的な取り組みをしているチームは前節のように対策もされると思うが、今シーズンの挑戦をどう進めていこうと考えていますか?
「新しい取り組みをする時に大切なことは、基盤を作ること。集団として表現するために、一人一人がやるべきことを理解すること。上手くできなかった時は、なぜ上手くできなかったのか、それをしっかり考えて、自分たちが基準としているやり方は変えずに、ブラさずに、修正点を加えていくことが大切なのかなと思います」

Q:現在の挑戦に対して、楽しさを感じる部分は?
「アイデンティティを構築するために必要なことをどんどん加えていくこと。幹があって、そこに何を付けていくか。それを考えることが楽しいです。僕がこのクラブに呼んでいただいた理由も、攻撃的なセレッソを取り戻すことと、若手の発掘と育成です。この2つはやりがいがあると感じています。向上していくプロセスは一本の線ではなく、行ったり来たりを繰り返しながら、より強い線にしていく、という考えが大切だと感じています」

Q:今週は中3日で試合が続くが、タイトな日程に対して、マネジメントで意識されることは?
「(連戦の中で)選手を選ぶ時に大事なことは、強度を落とさないようにすること。そして、選手を変えた時でもしっかりと自分たちのサッカーを表現できるかどうか。また、今まで出ていない選手でも、この選手であればプレーできると判断した選手を起用することが大事になります。今節に向けて、全ての選手がリカバリーはしっかりできていますので、選手起用に関しては明日また考えます」

畠中槙之輔選手


Q:今年の戦いを突き詰める上で、前節のように前から連動したプレスで嵌めてくる相手は今後もいると思うが、足元と背後の使い分けも含め、どうチームとしてビルドアップを成熟させていくイメージですか?
「改めて前節を振り返っても、(足元と背後の)使い分けは上手くできていなかったので、全体として、その共有は深めていかないといけないと感じました。ただ、上手く使い分けられるようになれば、相手はプレスに来ることを躊躇するようになると思いますし、自分たちの選択肢も広がると思います。自分たちの理解を深めて、自信を持ってトライしていくことが大事になると思います。やり方を変えるのではなく、軸を持ちながら、微調整を加えていくイメージです」

Q:今節の相手、柏レイソルは後ろからつないではがしてくる戦い方を志向しています。今節の守備での準備について
「前節、できていなかったことをしっかり見つめ直して、『やらないといけないことをもう一回、みんなでしっかりやろう』という話し合いはしています。スタメンで出る選手、出ない選手も含めて、全員で共有はできているので、あとはピッチで表現できればと思います」



Q:開幕からの2試合、相手の出方によって、うまくいく試合、うまくいかない試合とハッキリ分かれたが、自分たち主体で、もっと良くしていけるのではないか、と思うことは?
「開幕戦も湘南戦も、攻撃も守備も課題は出ています。そこはチーム全体で、選手個々で、話し合いもしました。監督からも、改善していかないといけないことは示してもらっています。それを全員で表現していければと思います」

Q:今季の目指すサッカーについて。挑戦する楽しさもあると思うが、この2試合、プレーしていて感じることは?
「ここ数年、つないでしっかりゲームを作って、ボールを握って勝ち切るチームは苦しんでいる傾向にありますが、そこに対して、自分たちは新たなチャレンジとして挑んでいます。難しいことはあると思いますが、やっぱり無理だと諦めてしまうのではなく、まずは自分たちを信じることが一番大事。その先に、上手くいくこと、いかないことの整理があると思います。まずは自分たちのサッカーに自信を持ってやることが一番大事なのかなと思います」

試合情報

2025明治安田J1リーグ 第3節 vs.柏 19:00キックオフ @三協フロンテア柏スタジアム

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