Match Review
- 3/20 讃岐戦
- メディア
JリーグYBCルヴァンカップ・1stラウンド1回戦。先発した“ブラジル・カルテット”が揃い踏みし、カマタマーレ讃岐に5-1の快勝を収める
試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2025032019/
いよいよスタートした今季のJリーグYBCルヴァンカップ。セレッソ大阪は、J3リーグを戦うカマタマーレ讃岐のホームに乗り込み、・1stラウンド1回戦に臨んだ。先発は直近の明治安田J1リーグ第6節・横浜FC戦から5人変更。前線ではブラジル籍選手が4人揃って先発し、田中駿汰をアンカーに、中島元彦とヴィトール ブエノがインサイドハーフに並ぶ攻撃的な4-3-3でスタートした。登里享平が今季の公式戦初スタメンを飾り、高校時代を過ごした香川県に凱旋となった。
立ち上がりから相手に圧力をかけてパスミスを誘うなど、序盤からセレッソがボールを握り、試合を支配。10分、ショートカウンターからルーカス フェルナンデスがシュートを放つと、14分にはブエノのパスから裏を取ったチアゴ アンドラーデの折り返しにラファエル ハットンが合わせてチャンス。“ブラジル・カルテット”が積極的にゴールに迫ると、21分、先制に成功。CKのセカンドボールを高い位置で奪い、ハットンが中へクロス。DFのクリアボールを拾った奥田勇斗が縦に進入、フェイントで相手を外して切り返し、左足で上げたクロスにファーでアンドラーデが頭で合わせた。24分にもショートコーナーから決定機。フェルナンデスのクロスにハットンが合わせたが、ここはミートしなかった。その後も攻守の切り替えが速いセレッソが、プレスで相手のミスを誘ってカウンターを仕掛ける。また、この試合では持ち前のスピードを生かして何度も相手の背後を取ったアンドラーデがサイドからゴールに迫る。前半は讃岐のシュートをCKからのヘディング1本に抑えるなど、セレッソのワンサイドゲームと言える内容で折り返した。
後半も開始早々、中島のパスからサイドを抜け出したアンドラーデのクロスにハットンが飛び込みチャンス。前半と同様、縦への推進力を生かしてゴールに迫ったが、直後に一瞬の隙を突かれて失点。自陣左サイドでのスローインを相手に奪われ、素早くサイドを変えられると、フェルナンデスが戻り切れず、相手の左ウイングバックに対応した奥田がドリブルで縦に運ばれる。そこから放たれたクロス性のシュートをGKキム ジンヒョンが素早い反応で弾いたが、戻りながらの対応が迫られた畠中慎之輔の足に当たり、そのままゴールイン。48分、オウンゴールという形で同点に追い付かれた。ここから約5分間、ホームスタジアムの声援を背に讃岐が猛攻を仕掛けてきたが、セレッソもゴール前で体を張って失点は防ぐと、59分、勝ち越しに成功。CKの流れからセカンドボールを拾って分厚く攻めると、最後は畠中のパスから背後を取ったハットンが勝ち越しゴールを決めた。その後は前に出てくる讃岐を裏返し、カウンターから何度も決定機を作るなどセレッソが圧倒。74分、自ら獲得したPKをフェルナンデスが決めて3点目を奪うと、77分には相手のバックパスをカットしたハットンの優しいパスをブエノが決めて4点目。さらに84分、自陣から丁寧につないで前線に運ぶと、田中のスルーパスから左サイドを抜け出した北野颯太のクロスに上門知樹がダイレクトで合わせ、勝負を決定付ける5点目を決めた。
その後もセレッソでの公式戦デビューを果たしたジャルンサック ウォンコーンにも決定機が訪れるなど、最後まで攻め続けたセレッソが5-1で勝利。「(攻撃的な)メンタリティーを証明した試合になった」と指揮官も納得の表情を浮かべる快勝を収め、徳島ヴォルティスとFC今治の勝者とぶつかる1stラウンド2回戦に駒を進めた。