Match Review
- 4/2 岡山戦
- メディア
待望の今シーズン、ホーム初勝利。ブラジル人トリオの躍動に、守備でも粘り強く戦う
試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/result/2025040208/
悔しい引き分けに終わった前節の浦和レッズ戦から中4日。今シーズンのホーム初勝利、新体制でのホーム初勝利を目指して臨んだ明治安田J1第8節・ファジアーノ岡山戦。セレッソ大阪の先発は前節と同じ11人。前節、負傷交代したチアゴ アンドラーデも名を連ね、3月27日に浦和から期限付き移籍で加入した本間至恩が初めてメンバーに入った。
開始3分、相手CKをクリアした後のセカンドボールをラファエル ハットンが猛烈なプレスでカットすると、こぼれ球を拾ったチアゴ アンドラーデがハーフウェーライン付近から独走。そのまま持ち込み、岡山のGKスベンド ブローダーセンのニアを撃ち抜きゴール。前節と同様、ブラジル人コンビによる電光石火の先制点を奪った。直後、相手のロングボールから岡山の1トップ・ルカオに収められ、際どいコースにシュートを打たれたが、前節に続いて先発した守護神・福井光輝が好セーブで失点は防いだ。ここからはセレッソが試合をコントールしつつ2点目を狙う。19分、CKのセカンドボールをルーカス フェルナンデスがシュート。強烈な弾道だったが、GKの正面に飛んだ。21分にもチャンス。奥田勇斗がチアゴを走らせる裏へのボールを蹴ると、チアゴのトラップは乱れたが、ここから素早く切り替えて、高い位置で奪ってショートカウンター。最後は中島元彦のパスを受けた北野颯太がシュートも惜しくも枠を外れた。24分には奥田が足を滑らせてトラップをミス。ボールを失い、岡山の決定的な形になりかけたが、畠中槙之輔が猛然とスライディングでブロック。ルカオのシュートを未然に防ぐビッグプレーだった。畠中は38分にも素晴らしい戻りでピンチをしのいだが、このプレーで右足を痛めて交代。今節がJ1通算100試合目となった西尾隆矢が入った。直後のピンチで好カバーを見せるなど、西尾の試合への入りも良かったが、44分に失点。ピッチ中央でルカオに収められると、自陣右サイドに展開され、岡山の左ウィングバックのクロスに逆サイドのウィングバック佐藤龍之介に合わせられ、同点に追い付かれた。ただし、前半はこのまま終わらない。アディショナルタイム、中島、奥田、ルーカスとつなぎ、ルーカスが相手の背後を取ると、敵陣ペナルティーエリアのすぐ外でFKを獲得。ここで機転を利かせたのがルーカスとハットン。「相手のポジショニングを見たら、PKマークのあたりにスペースがあるなと思い、ハットンに目で合図をしました」(ルーカス)、「FKになった瞬間、みんなが中に入って、相手も付いて行ったので、手前には大きなスペースが空いていると気付きました。ルーカスに指で示して、『ここに出してくれ』と伝えました」(ハットン)。互いの意思疎通がピタリと合い、ルーカスのマイナスのパスにハットンが合わせてネットを揺らした。
1点リードで迎えた後半は、岡山が攻守に前がかりの姿勢を強めてきたが、53分、セレッソがその矢印を裏返す形で決定機。進藤亮佑のロングパスから抜け出したルーカスが競り勝ち、中へクロスを上げると、走り込んだハットンが相手CBに倒されたが、笛はならず。PKかと思われたシーンだったが、VARの介入もなく、追加点とはならなかった。ここからは互いに選手交代も行いつつ、一進一退の攻防が展開される。セレッソはサイドから何度かピンチを招いた一方、北野やルーカスを中心にカウンターで好機を作る。83分には決定機。この試合でも抜群のキレを見せた北野がドリブルで運び、田中駿汰のパスを受けたルーカスが中へクロス。ハットンが合わせて枠内へ飛ばしたが、GKブローダーセンの好守に阻まれた。直後の84分、アーサー パパス監督は2人替え。登里享平とハットンに代えて、髙橋仁胡と香川真司を投入。このタイミングで田中を3バックの中央に下げて北野をワントップに上げる[5-4-1]にシステムを変更。試合の前日会見で「最後の締め方は今節に向けて選手たちとも話し合いました」と語っていた指揮官だが、まずは目に見える形で修正を施し試合を締めにかかった。ただし、88分にアクシデント発生。相手のクロスに対し、GK福井と進藤が頭同士で激突。特に福井はそのまま起き上がれず、脳振盪による交代でピッチを後にした。キム ジンヒョンが入り、改めて試合を締めにかかったセレッソだが、90+6分、岡山のパワープレーから失点。第5節・名古屋グランパス戦、前節・浦和戦に続き、土壇場での同点ゴールに「またか」の思いもよぎったが、得点に至るプレーで岡山にオフサイドがあり、得点が取り消しに。胸をなでおろすと、このまま2-1で試合は終了。苦しみながらも待望の今シーズンのホーム初勝利、新体制でのホーム初勝利を掴んだ。
前半途中で交代した畠中も勝利の瞬間を見届け、「ピッチに立っていた選手たちが最後まで戦い続けてくれたからこその勝利」と仲間を称えた。「(福井)光輝くんも体を張って守ってくれたので、最後は光輝くんのためにも、という思いでやっていました」とは北野。試合後の周回では、西尾が福井のユニフォームを掲げた。キャプテンの田中は、「みんなよく走って、球際もファイトしていた。こういう戦いを続けていくことが大事」と今後を見据えた。ようやく手にした待望のホーム初勝利だが、まだ2勝目。次節は、近年勝てていないサンフレッチェ広島とのアウェイ戦。「プライドのぶつかり合い。いい準備をして臨みたい」(北野)。中3日でしっかりと回復に務め、今季初の連勝を目指して広島に乗り込む。