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Match Preview

  • 4/16 FC今治戦
  • メディア

公式戦では初対戦となるFC今治とのカップ戦2回戦。互いにリーグ戦に挟まれた日程。総合力の高さを示し、3回戦進出を果たしたい

 

直近のリーグ戦、劇的な勝利を飾った鹿島アントラーズとの明治安田J1リーグ第10節から中3日。大会をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪はFC今治との1stラウンド2回戦に臨む。舞台は今治のホーム、アシックス里山スタジアム。キックオフは19時。セレッソが公式戦で今治と対戦するのは今回が初となる。

 

リーグ戦は前節で節目の10試合を消化。セレッソは3勝3分4敗の勝点12で順位こそ13位だが、直近4試合は2勝1分1敗と勝利が先行し、内容的にも試合を重ねるごとにアーサー パパス監督が目指すスタイルはピッチで表現され始めている。鹿島戦では、オフサイドによる取り消しも5度あったが、後半だけで6度もネットを揺らすなど、最後まで攻め切るマインドもチームに浸透してきた。鹿島戦後、「ボス(パパス監督)のサッカーをやり続けていたら戦える、という自信は付いている。僕らは信じて続けるだけです」と話したのはキャプテンの田中駿汰だが、チーム全体が一つの方向へ向かって前進していることは間違いない。その過程においては、前回のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦・カマタマーレ讃岐戦の内容、結果がもたらしたモノも大きかった。ラファエル ハットン、チアゴ アンドラーデが得点という結果を残し、そこからリーグ戦でも主力に定着。左サイドバックも讃岐戦で先発した登里享平がその後も安定したパフォーマンスを発揮している。今回の今治戦も、勝負にこだわる姿勢はもちろんのこと、選手一人一人の“チームを勝たせる”プレーにも期待したい。

 


昨シーズン、J3参入5年目で悲願のJ2昇格を果たした今治は、J2昇格初年度となる今シーズンも、ここまで4勝4分1敗で4位に付ける好スタート。台風の目としてJ2リーグでも存在感を発揮している。第8節ではJ1昇格候補のV・ファーレン長崎を4-1で撃破。この試合でハットトリックを決めたマルクス ヴィニシウス、1得点のウェズレイ タンキのブラジル人2トップが猛威を振るっている。リーグ戦に挟まれた日程のため、今回の一戦に関しては選手の入れ替えがあるかも知れないが、徳島ヴォルティスを2-1で破った1stラウンド1回戦では、昨シーズン、ヴィニシウスとともにJ3得点王に輝いた藤岡浩介、日野友貴の2トップが揃ってゴール。どの選手が前線に入るにしても、素早い攻守の切り替えからスピード感を持ってフィニッシュにつなげてくる今治の攻撃には警戒が必要だ。また、高い守備の強度とハードワークも今治の特長。セレッソとしては、そうした戦う部分でも相手を上回る力を発揮する必要があり、守備から入ると思われる今治のゴールをこじ開けたい。

 

試合に向けて、「今治は非常にまとまりがあるチームで熱量のあるチーム。相手のことはリスペクトしながらも、自分たちのフットボールを表現することは変えず、自分たちが主導権を持ってやり遂げるという気持ちです」と話したパパス監督。チームの現状について香川真司は、「プロセス、やっていることに対しての成長や進歩を感じています」と手応えを話した上で、「鹿島戦のような大きな勝利を得て、次の試合に向けて継続していく力がセレッソにあるのか。それが問われていると思うので、明日の試合に向けてしっかり集中してやっていきたい」と引き締めた。総力戦になることが予想されるこの一戦。チーム一丸で勝ち切り、3回戦進出を果たしたい。


試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦、FC今治戦へ向けて。公式戦では初対戦となる今治は、しっかりとしたコンセプトを持ったチームで、モチベーションも高いと思われます。そうした相手に対し、この試合でポイントになることは?
「今治はここ数年間で成長しているチームですし、J3から昇格して、非常にまとまりがあるチームだと思っています。今シーズンもいい位置に付けていますし、熱量のあるチームという印象です。相手のことはリスペクトしながらも、僕たちは引き続き、自分たちのフットボールを表現することは変えず、自分たちが主導権を持ってやり遂げるという気持ちです」

Q:劇的な勝利を収めた鹿島戦から中3日。ハートは熱いままだと思うが、コンディションを含めて選手たちの様子はどう見ていますか?
「チームはエネルギーに溢れていますし、大きな一歩を進んだと思います。その分、チームの雰囲気はいいですし、状態は良いと思います」

Q:リーグ戦に挟まれた日程を考えると、リーグ戦では控えに回っている選手たちの先発も考えられるが?
「鹿島戦の後、全員が揃ってトレーニングするのは今日が初めてでした。今日の状態をしっかりとスタッフで話し合って決めたいです」

Q:鹿島戦では香川選手を最後に投入して勝ち切りました。今回の一戦に向けて、彼に期待することは?
「鹿島戦を振り返ると、先発で出た選手たちがいいプレーをしていました。大きな交代をするというよりは、少しだけエッセンスを加えるという意味での交代でした。試合終盤、難しさはあったと思いますが、あの時間帯でパッと浮かんだのが真司でした。最後までしっかり試合を進めていくために、真司を投入しました。終盤の失点を指摘されることも多いですが、リーグ戦10試合を通して90分以降に得点した試合も3試合あります。最後の最後で点を決めていることも、自分たちのチームの長所だと思っています」

香川真司選手


Q:前節の鹿島戦は内容と結果が伴った試合で勝利を飾りました。着実に成長を続けていると思いますが、ここまでのリーグ戦10試合、チームの歩みをどう振り返りますか?
「前節、あのような形で勝てたことは非常に大きな1勝になりました。リーグ戦としては10試合が終わって、もちろん数字の上ではもっと求めたい部分、勝点を含めて、もっと取れたのではないか、という思いもありますが、それも含めてチームの実力だと思います。それ以上に、チームのプロセス、やっていることに対しての成長や進歩を感じています。それが非常に大事なこと。このような(鹿島戦)大きな勝利を得て、次の試合に向けて継続していく力がセレッソにあるのか。それが問われていると思うので、明日の試合が重要であり、しっかり集中してやっていきたいです」

Q:香川選手は開幕戦にボランチとして先発し、その後も中盤でのプレーが続いていますが、鹿島戦ではトップ下として途中出場されました。セレッソに復帰後はボランチが主なプレーエリアで、トップ下は新鮮で魅力的に映りましたが、ポジションについては、どう考えていますか?
「それは監督が決めることなので、僕としてはどのポジションで出てもしっかりパフォーマンスを発揮することが大事です。今は途中出場が多い中で、トップ下でプレーすることは、より攻撃に関われます。やっていて、より攻撃に集中できることは感じました。(起用されるポジションは)シチュエーションにもよると思うので、今後も両方の準備をしていきますが、トップ下は久しぶりにやった中で、懐かしさはありました」


Q:もちろんセレッソとしてもモチベーション高く臨む一方、今治のモチベーションも非常に高いと思われますが、カテゴリーが下の相手とのカップ戦で、ポイントになることは?
「普段、出ていない選手、途中出場の選手、言わば悔しい思いをしている選手が多く試合に絡むと思うので、その気持ちをピッチでぶつけたいですし、その中で、チームとしてやっているところもあるので、個人の思いとのバランスをしっかり取ることが大事です。こういう試合は、自分が、自分が、となりがちなところもありますが、チームとしてやっているサッカーもあるので、チームの規律、戦術の中で個人の良さを発揮することが大事になります。ただ、先ほども言ったように、結果を残したい、試合に勝ちたい、そういう思いを持った選手がピッチに立つと思うので、激しい試合を見せられると思うし、気持ち的にはフレッシュな状態でこの試合に向けて準備できていると思います」

試合情報

YBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦 vs.FC今治 19:00キックオフ @アシックス里山スタジアム

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