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Match Preview

  • 4/20 FC東京戦
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公式戦2連勝で得た流れをさらに大きくするために、前節に続くホームで相手を圧倒し、今シーズン初のリーグ戦連勝を目指す


JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・FC今治戦から中3日。舞台を再びリーグ戦に移し、セレッソ大阪はホームにFC東京を迎え、明治安田J1リーグ第11節を戦う。前節・鹿島アントラーズ戦の劇的な勝利で掴んだ流れをさらに大きくするためにも今節は非常に重要。ここから上位に入っていくために、今シーズン初のリーグ戦連勝を目指し、チーム一丸で挑む。

90+12分、進藤 亮佑の劇的な決勝点で勝利した前節の鹿島戦から中3日。ルヴァンカップ2回戦の今治戦では鹿島戦から先発を10人替えて臨んだ中で、チームは4-3で勝利。延長戦までもつれ込む激闘となった中、118分、奥田 勇斗の劇的なゴールが決勝点となり、公式戦2連勝を飾った。「勝った試合の後で勝つことは、勝つ集団になっていくためには大事なこと」と登里享平も話すように、鹿島戦で得た勢いを途切れさせないためにも、非常に大きな勝利になった。自陣での良くない失い方から喫した3失点に向き合うこと、課題を真摯に見つめることも大切だが、それ以上に、メンバーが替わった中でもアーサー パパス監督が求める「アタッキングフットボール」をしっかり発揮して4得点を取れた収穫が大きい。監督自身、「どの試合であっても勝ちにいくスタイルを崩さず、そこに向かって挑戦している中で、自分たちが体現したいサッカーを信じてやり続ける集団になってきた実感はあります」と手応えを語る。苦しんだシーズン序盤を経て、登り調子になってきた中で迎える今節もホームでできることは大きい。前節の鹿島戦にしても、「スタジアムの雰囲気も攻撃的に戦い続ける空気を作ってくれました。チーム、スタジアム全体の雰囲気が良い中で戦えたことが、最後まで攻め続けることができた要因だと思います」と登里は振り返る。「アタッキングフットボール」をチームとして目指していく上で、そうしたメンタリティーを支えるサポーター、スタジアム全体の空気は非常に重要だ。今節も、「立ち上がりからサッカーとメンタルで圧倒できるように強気で戦う」(登里)空気感を、チーム、サポーターが一体となって作り上げていきたい。


今節、ホームに迎えるFC東京は、現在リーグ戦では7試合勝ちなしと苦しんでいる。松橋 力蔵監督を新たに迎えてスタートした今シーズンだが、監督の志向するスタイルと選手たちの個性が融合し切れていないように映る。ただし、選手一人一人の能力を見れば、個性的で相手に脅威を与えることができるプレーヤーがズラリと並んでいる。特に攻撃陣にはスピードがあって突破力に長けた選手が多い。「勢いに乗らせないこと、1対1のバトルで流れを渡さないことが重要。相手より走る、球際で戦う、切り替えで負けない。そこは戦術どうこうではなく、一番大切なところ」と登里も今節のポイントを話す。セレッソと同じく120分の末に勝ち切ったルヴァンカップ2回戦では、マルセロ ヒアンがハットトリックの活躍を見せた。勢いに乗っている彼をトップギアに入れさせないことも重要になる。松橋監督とは2019年、2020年の2年間、横浜F・マリノスでともにコーチとして戦ったパパス監督。松橋監督が率いるFC東京にリスペクトの気持ちも示しながら、「自分たちのフットボールをしっかり表現して、サポーターに向けて勝つ姿を見せたい」と意気込む。ここに来て連係の高まりを見せているブラジル人3トップを中心に相手ゴールに襲い掛かり、ホーム・ヨドコウ桜スタジアムで今節も得点を重ねていきたい。

今シーズンは例年以上に混戦模様となっているJ1リーグ。序盤に出遅れたセレッソとしても、ここから巻き返すチャンスは十分に残されている。今季初の公式戦連勝で波に乗りかけている今、ここで勢いを止めてはならない。鹿島戦、今治戦で見せたチーム一丸で最後まで戦い続ける姿勢、攻め続ける姿勢を今節も発揮し、試合終了後にスタジアム全体で勝利の喜びを分かち合いたい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:100分以上の激闘が続いていますが、今節に向かう選手たちの様子について
「2試合続けて長い時間を戦いましたが、勝ち切ったことで選手の表情も明るいですし、コンディションもいいです。今日も揃ってトレーニングできたので、状態はいいと思っています」

Q:ここまでリーグ戦10試合、カップ戦2試合を戦いましたが、現在のチームの手応えはいかがでしょうか?
「どの試合であっても勝ちにいくスタイルを崩さず、そこに向かって挑戦しています。自分たちが体現したいサッカーを信じてやり続ける集団になってきた実感はあります。走行距離もリーグで1位です。能力は示せていると思うので、それを生かしながら自分たちのフットボールを表現して、どの試合でも思い切って戦えていると思います」

Q:監督の求める「アタッキングフットボール」により近づいて勝利するために、さらに積み上げたいことは?
「チャンスを作る量は多くなっています。もっともっと良くしていきたいことは、そこで仕留めて、もっともっと点を取ることです。そこで取れずに崩れてしまった試合もあるので。ただし、そうしたこともありますが、とにかくチームとして全員で攻撃して、全員で守備をする。それをしっかりと体現することがカギになります」

Q:直近の公式戦から中3日と間隔は短いですが、今節に向けて取り組んだこと、試合に向けて
「どの試合であっても戦い方は変えません。前回のルヴァンカップを見ていただいても分かるように、メンバーが替わった中でも同じサッカーを体現できたことが象徴していると思います。FC東京も素晴らしいチームですし、強いチームです。ただし、どんな相手に対しても、自分たちのフットボールに集中して、体現したいです」

Q:FC東京の松橋力蔵監督とは、横浜F・マリノス時代、ともにコーチとして働かれている関係ですが、彼の印象について。また、監督として対戦することについて
「まず人間として素晴らしい方です。マリノスを離れてから、着実に経験を積まれ、名高い監督になられたと思います。お会いできることは楽しみですが、それよりも、しっかり戦いたい気持ちの方が強いです。FC東京も、あの順位にいるチームではないと思っていますし、難しいゲームになるとは思いますが、そうした素晴らしい相手に対しても自分たちのフットボールをしっかり表現して、ホームですし、サポーターに向けて勝つ姿を見せたいです」

Q:登里享平選手のチームにおける重要性、役割について
「チームにエネルギーを与えてくれる大事な選手です。川崎フロンターレでも常勝チームの一員として、タイトルを何度も獲ってきた選手です。そうした経験がある選手がこの集団にいることは大きいですし、『経験をチームに伝えて欲しい』ということは彼にも話しています。存在感の大きな選手です」 

登里 享平選手


Q:前節の鹿島戦は、なかなか見ない展開での勝利になりました。改めて、前節について
「1回目に(VARでゴールを)取り消された時は、精神的にも(ダメージが)来ましたが、その中でも、『焦れずに失点ゼロで抑えながら、攻撃は止めずに戦おう』ということはピッチ内でも話しながらできました。スタジアムの雰囲気も攻撃的に戦い続ける空気を作ってくれました。チーム、スタジアム全体の雰囲気が良い中で戦えたことが、最後まで攻め続けることができた要因だと思います」

Q:内容が良くなってきた中で、勝ち切ったことが何より大きかったですね。
「そこが一番ですね。やはり勝ち切らないと、どこかで(やり方を)疑うというか、そういう考え方になってもおかしくないので。やり続けて結果を出して、進むべき方向性を自分たちでしっかり示せたことは今後につながります。ルヴァンカップもメンバーが替わった中でもしっかり勝ちました。公式戦で連勝することが、勢いを付けるためには重要です。勝った試合の後で勝つことは、勝つ集団になっていくためには大事なこと。明日の試合もホームでできますし、連勝を続けていきたいです」

Q:前回、前日会見に出席されたルヴァンカップ1回戦・カマタマーレ讃岐戦の前は、「ここから変えていかないといけない」という話もされていたが、実際、あの試合での成功体験やメンバーがその後のリーグ戦にもいい影響を与えているが、チームの成長について
「チーム全体として、やることが明確になってきました。やっぱり、ある程度メンバーを固定しているチームが上位に行くし、優勝するチームだと思います。その中でも、途中から入る選手の貢献も大きいですし、そういう選手の意欲が優勝するためには重要。全員のモチベーションを保つためにも、試合に出る選手がしっかり示すことが大事。そうした雰囲気は年間を通して継続していきたいです」


Q:讃岐戦以降、リーグ戦では4試合連続で先発されていますが、パパス監督が目指すサッカーの中での役割や貢献について、どう考えていますか?
「まだまだ自分自身、改善、成長できる部分はあると思っています。監督の目指すサッカーや監督の考え方をリスペクトしていますし、だからこそ結果が必要でした。自分が復帰して、やっぱりチームを勝たせないといけないと思っていましたし、勝ち切ることで、チームとしてもいい方向に進んでいけると思います。監督からも、『経験を伝えて欲しい』と言われていますし、それが自分の役目でもあると思うので、しっかり考えて発信したいですし、プレーでも示したいです。監督の期待に応えられるよう、もっともっと勝利に貢献したいです」

Q:ルヴァンカップも含めて2試合続けて敵的な勝利を収めたが、今節の重要性について
「劇的に勝つことも大事ですし、引き分けの試合を勝ちにすることは、上位争い、優勝争いをする上で大事なこと。前節にしても、難しい相手に勝ち切れたことはチームの成長を感じます。ただ、自分としては、劇的に勝つことよりも、しっかりと90分を通してゲームをコントロールして勝ちたいとも思います。ここから連戦になってくるので、より主導権を握って戦うことは重要になると思います」

Q:FC東京にはスピードのある選手も多いですが、勝つために必要なことについて
「当たり前のことですが、相手より走る、球際で戦う、切り替えで負けない。そこは戦術どうこうではなく、一番大切なところ。そこは絶対的にやらないといけない。相手はスピードがあるドリブラーが多いので、そこで勢いに乗らせないこと、1対1のバトルで流れを渡さないことが重要になります。こちらがうまく試合を運んでいても、スピードやドリブル、1人で流れを変えることができる選手が相手にはいるので、早めに潰すことが大事です。うまく数的優位を作りながら、相手の良さを出させないようにしたいです。FC東京も順位としてはあまり調子が良くないように見えますが、開き直って向かってきたら手強いです。それを上回る迫力を出したいです。ホームなので、立ち上がりからサッカー、メンタルで圧倒できるように強気で戦いたいです」

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