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Match Review

  • 4/25 東京V戦
  • メディア

ゴールデンウイークの連戦がスタート。敵地での東京ヴェルディ戦は、前節と同様、好機は作るも仕留める力を欠いて、無念の敗戦



試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)

https://www.cerezo.jp/matches/result/2025042506/

幾度となく訪れた決定機を決め切れずに引き分けで終わった前節のFC東京戦から中4日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、東京ヴェルディとの明治安田J1リーグ第12節に臨んだ。先発は前節から2人変更。ヴィトール ブエノが第4節・アルビレックス新潟戦以来8試合ぶり、畠中槙之輔が第8節・ファジアーノ岡山戦以来4試合ぶりに、それぞれ先発を果たした。開幕からここまで全試合スタメンを果たしてきた北野颯太はサブからのスタートとなった。

 
そうした中で、開始早々、ブエノが負傷するアクシデント。疲労を考慮され、「休み」(アーサー パパス監督)を入れるべくベンチスタートとなっていた北野だが、早速、投入される形となった。ただし、その北野が躍動。12分、畠中のパスを受けてファーストシュートを放つと、21分にも絶妙な動き出しでニアゾーンを取り、田中駿汰のスルーパスを引き出してGKと1対1になりかけたが、ややボールタッチが増えて角度がなくなりシュートは打てず。セレッソは試合開始から東京Vのプレスをいなしてボールを回し、主導権を握ると、24分に決定機。北野が前からプレスをかけて相手GKのキックミスを誘い、この試合は奥田勇斗の欠場を受けて右サイドバックに入っていた西尾隆矢がカットし、素早くルーカス フェルナンデスへ付ける。ルーカスが上げたクロスを相手DFがクリアし切れなかったボールが逆サイドにいたチアゴ アンドラーデに渡って絶好機となったが、シュートは枠に飛ばすことができず、クロスバーを越えた。このビッグチャンスを逃すと、目を覚ました東京Vがボールを保持して攻撃姿勢を強めてくる。両ウィングバックも高い位置を取ってきた相手に対し、守勢に回ったセレッソは、33分、自陣左サイドを崩されて、クロスから失点。「チャンスで決め切れなくても、崩れないことも大事。相手のペースになることもあるので、そこでしっかり耐えないといけない」と田中も振り返ったように、良い入りをした半面、守勢に回った際の脆さも露呈した。マークの受け渡しやクロス対応など、大外で1枚余るウィングバック対策という今シーズンの課題も再び突き付けられた格好となった。



後半は、立ち上がりこそ東京Vにチャンスを与えたが、ここを凌ぐと、以降は大半の時間帯でセレッソがボールを保持。最終的には800本以上のパスを記録して敵陣に入っていったが、前節と同様、ゴールが遠い。52分、田中のパスを受けた北野が反転して放ったシュートは良いコースへ飛んだが、相手GKマテウスの好守に阻まれた。北野は79分にもゴール前で相手DFを4人交わしてゴールに迫ったが、至近距離から放った一撃は、再びマテウスに指先で防がれ、ゴールならず。シュートに至る動きはいずれも素晴らしかったが、ネットを揺らすことはできなかった。他にも、後半開始からチアゴに代わって入った阪田澪哉や80分に入った柴山昌也らが得意の突破を生かしてゴールを目指すと、87分には柴山が巧みなステップでカットイン、決定的なシュートを放ったが、DFに防がれた。後半アディショナルタイム、ラストプレーでは、香川真司の絶妙なサイドチェンジから決定機。髙橋仁胡を経由し、北野颯太のクロスをDFがクリアし切れなかったボールがゴール前に詰めた阪田の前にこぼれてきたが、シュートはここでもGKマテウスに防がれた。前節と同様、作ったチャンスを仕留めることができず、タイムアップ。今節は0-1での敗戦となった。



試合後は、「パフォーマンス自体に関しては、良かったと思います。ボックス内に入り込むところまでは良かったと思いますが、3点、4点と入ってもおかしくなかったところで、技術がまだまだ足りていないという感想です。点を取り切れなかったことが今日の敗戦につながったと思います」と短く総評したパパス監督。次節こそゴール前でのクオリティーを発揮し、好機をゴールにつなげ、勝利という結果を手にしたい。中3日で迎える次節はホームにFC町田ゼルビアを迎える。昨シーズンはリーグ戦、カップ戦を合わせて4試合未勝利に終わった相手に対し、まずは一つ、借りを返す1勝を掴みたい。

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