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Match Preview

  • 4/29 町田戦
  • メディア

総力戦となるゴールデンウィーク連戦、ニューカマーの台頭も含め、ホームで躍動する姿を披露したい


攻め続けながらも悔しい敗戦を喫した前節の東京ヴェルディ戦から中3日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、FC町田ゼルビアとの明治安田J1リーグ第13節に挑む。内容が結果につながり上昇気流に乗りかけた中で、直近2試合は結果の面では停滞してしまっただけに、今節こそ勝点3を掴み、再び前を向きたい一戦だ。

多くの決定機を逃したことで引き分けに終わった前々節・FC東京戦の課題を踏まえ、「ゴール前に入っていった後の判断」(アーサー パパス監督)をテーマに臨んだ前節だったが、結論から言えば、同じ課題が残ってしまった。作ったチャンスを得点につなげることができず、相手の少ないチャンスで失点。試合終盤の猛攻も及ばず、0-1で敗れた。今節を迎える前、「リーグの約3分の1を終えた段階での、監督が求めているサッカーの浸透度」を問われた指揮官は、「私が話す前に、スタッツを見て頂ければ分かると思います」と前置きしつつ、「攻撃に重きを置いたサッカーをしていますが、それがスタッツにも表れています。少し例を挙げれば、ペナルティーエリアでのタッチ数、ファイナルサードでのパス数は1位です。得点数に関しては4位ですが、チャンスの数を考えると、1位にいてもおかしくない。決定機の数では一番だと思っています」と、自身が大切している数字の面から浸透度を力説。その上で、「チャンスを作った後の技術、正確性はこれから突き詰めていきたい」と課題にも言及した。シーズン序盤に課題となっていた守備に関しても改善傾向は見られるが、「相手の少ないチャンスで失点していることは変えていかないといけない」(畠中槙之輔)。前節の失点でも見られたウィングバックへの対応は引き続きの課題であり、今節の町田はロングスローも使ってくるが、特に試合終盤、ロングボールやクロスをしっかりと跳ね返すことも今節を含めた今後のテーマとなる。


対戦相手の町田はJ1昇格初年度の昨シーズン、強度を前面に出した異彩を放つスタイルでJ1リーグを席捲。途中からは優勝争いにも加わり、年間を通して上位をキープ。飛躍の1年を過ごした。今シーズンも一時は首位に立つなど強さを発揮していたが、直近は3連敗を含むリーグ戦4試合未勝利と結果の面では失速している。ただし、試合の中身を見れば、いずれも紙一重であり、内容そのものが悪いわけではない。前線には個性の異なるタレントが豊富に揃っており、誰が出るにせよ、FWに入るボールをいかに跳ね返せるかは今節のポイントとなる。そこから派生するセカンドボール争いで後手を踏まないことも重要だが、セレッソとしては、今季、積み上げている自分たちのスタイルを発揮することが何より大事であり、町田の強度の高い前からの守備を長短のパスを織り交ぜてかいくぐっていきながら、ファイナルサードで仕留める決定力を発揮していきたい。町田の守備は固いが、ホームの利も生かし、何度も進入していくことで打ち破っていきたい。

前節から始まったゴールデンウィークによる連戦。負傷者が増えていることは気掛かりだが、試合があることは選手にとっては喜ばしいことであり、その分、掴めるチャンスも多い。前節、後半から出場して攻撃を活性化しながら、最後の場面で決定機を逃して悔しさを味わった阪田澪哉などは、すぐに挽回の機会があることをプラスに捉えたい。今節に向けては、「前節、最後にああいう形で悔しい思いをしたので、今節に向けて気持ちも作っていますし、『やってやろう』という思いです」と意気込みを述べた。また、ここまで出番は訪れていないが、ゴールを奪うことに特化した長所を持っている古山兼悟も期待される選手の一人。総力戦の様相を呈する中、ニューカマーの台頭も含め、ホームで躍動する姿を披露したい。

試合前日コメント

アーサー パパス監督


Q:今節の相手、ロングボールやロングスローなど空中戦も多用してくるFC町田ゼルビアは、監督が求めるスタイルとは正反対の部分もあると思うが、どう見ていますか?

 「ここ数年、町田さんも自分たちのスタイルで勝ち上がっています。チームによって、色んなスタイルがあることは認識しています。クラブとしても大型補強に力を入れていますし、難しい試合になることは分かっています。ただし、ホームでは負けられないですし、いい戦いを見せられるようにしたいです。自分たちのサポーターの前で勝って、いい姿を見せたいと、選手もみんな思っています」

 

Q:ここから連戦が始まる中、前節の東京ヴェルディ戦でも新たにケガ人が出て、やり繰りが大変な状況かと思うが、先のことは考えず、明日の一戦に全力を注ぐ?

「ケガ人も出て難しい状況ですが、クラブも補強に関して熱心に動いてくれています。自分としては、いま持っている選手を最大限に生かして、しっかりといい戦いをしていくことを考えるだけです」

 

Q:GKの福井選手にとっては古巣戦となります。現在は彼を起用していますが、彼の良さとは?

「まず言えることは、ジン(キム ジンヒョン)を含めて、このチームにはいいGKが揃っているということ。光輝に関しては、自分が出た試合でチャンスを勝ち取った。チャンスに対しての意欲も凄く感じています。今節の相手は前所属のチームですし、気持ちは高揚していると思いますが、どんな相手と戦っても、いつも通りのパフォーマンスを発揮して欲しいと思います」

 

Q:阪田選手に求めること、期待する部分は?

「順調に育っている若手の一人です。とても速く、1対1の状況も打開できる選手。ボールを持っていなくても、チームのためにハードワークできる選手です。試合にも出始めていますし、大きなステップを勝ち取って欲しいと思います。いま成長中の選手です」

 

阪田 澪哉選手


Q:最後の場面も含めて悔しい思いをした前節から、期間が空かずに今節を迎えることは、阪田選手にとってはいいことだと思うが、改めて、今節に臨む思いについて

 「そうですね。前節、最後にああいう形で悔しい思いをしたので、今節に向けて気持ちも作っていますし、『やってやろう』という思いです」

 

Q: 前節の試合後は、「日常から変えていかないといけない」という言葉もあったが、「日常」とは、1回1回の練習のことでしょうか?

「1回1回の練習もそうですし、1つ1つのセッション、練習にどれだけ熱を持って取り組めるか。個人的に課題としているボールタッチやビルドアップは練習から修正できるところなので、そういったところは、これからもさらに取り組んでいこうと思っています」

 


Q:今季は開幕スタメンを掴み、その後もしばらく先発で出続けていた中、ここ数試合はベンチスタートの試合も続いています。この間、考えていたことや取り組んでいたことは?

「開幕から使ってもらっていた分、悔しかったですが、自分が結果を残せなかったり、チームに貢献できなかった課題はあったので、そこは自分自身でも見つめ直してやっていました」

 

Q:それだけではないとは思うが、やはり結果の重要性を痛感した?

「そうですね。昨年もJ1初ゴールを目標にしていた中で取れず、今年に懸ける思いは強かったので、その中でまだ取れていないことは悔しいです。ただ、自分の良さを出し続けて、やり続けていくことが、ゴールやアシストにつながると思っています。攻守においてハードワークできることが自分の長所でもあるので、そういったところは常に出していきたいと思います」


FC町田ゼルビア戦特設サイト

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