イベントレポート|中学生のための国際理解・国際協力講座「柿谷曜一朗がみたanother sky(アナザースカイ)」が開催されました
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公益財団法人大阪国際交流センターによる、中学生を対象とした国際理解・国際協力についてわかりやすく学び、身近に感じることができる講座の講師として、柿谷曜一朗選手のスペシャルトークショーが12月16日(月)に実施されました。
◆SAMURAI BLUE(日本代表)やFCバーゼル(スイス)での海外経験や、チームメイトである外国籍選手とのコミュニケーションの取り方など、自身の経験をトークショー形式で楽しく語りました。
◆16歳でプロチームのメンバー入りを果たし、多くの外国籍選手とチームメイトとしてプレーしてきましたが、どうやってコミュニケーションをとっているのでしょう?
英語でのコミュニケーションはまだとりやすいのですが、やはりブラジル人(ポルトガル語)とは、難しいそうです。だからといってあきらめるのではなく、伝えたいことがあれば日本語で一生懸命言えば伝わるそうです。例えそれが伝わっていなくても、お互いがまったく違う話をしていても、コミュニケーションをとる=仲間になれるということ。冗談を言い合えるようになるそうです。もちろんそれはピッチ上でも大いに役立つことです。
秘訣(?)も1つ教えてくれました。正直よくないかもしれないけれど、との前置きで。
悪い言葉を教えることがいいようです(笑)。
自身、スイス時代のチームメイトから「だまれ」の日本語を教えてと言われて、教えたそうです。それがロッカールームでちょっとしたブームになり、誰もかれもが「だまれ」「だまれ(笑)」と。とうとう監督が話をしている最中にまで「だまれ」と言い出す選手もおり、その意味が監督にばれて…。みんなで大爆笑したそうです!その後、監督まで使っていたそうです。
反対に、セレッソでは、ソウザ選手には「なんでやねん!」を教えてあげたそうです。
「なんでやねん!」を使いこなすソウザ選手、おもしろいですよね。
それではキム ジンヒョン選手は?との質問には、「うーん、ジンヒョンはもう関西人やから!」ということで、流暢に大阪弁を操るジンヒョン選手は、まったくコミュニケーションに問題はないそうです。
また、個人の性格や出身国によってコミュニケーションをとる方法を変えたほうがいいこともあるそうです。ブラジル出身のソウザ選手やブルーノ メンデス選手は似たような感じだそうですが、レアンドロ デサバト選手(スペイン)、マテイ ヨニッチ選手(クロアチア)はマジメなんだそうです。それでも「なんでやねん」は教えたそうですが。ですので、相手のキャラクターをしっかりわかってコミュニケーション方法を変えて接することも大事なんだそうです。
ただ、スイスでの最初の頃は、自身が言葉もあまり通じず、知らない人ばかりだったことから辛さも味わったそうです。その経験から、新しく来た外国籍選手(日本人選手もですが)には居心地よく感じてほしい、自分と同じ経験はしてほしくないと思って積極的に話しかけていっているそうです。
◆いわゆる完全アウェイの雰囲気に包まれる「ワールドカップ ブラジル大会」でピッチに立った感想はどうだったのでしょうか?
幼いころからの夢の舞台、「憧れ」という言葉だけでは表せないほどのものだったそうです。
代表入りが年齢的にもあまり早いほうではなかったこともあり、初めはウイイレ(ゲーム)の世界にいるような気持ちになったそうです。ドーピング検査にあたったときも、一緒に受けた4人のうちの1人が相手チーム・コートジボワール代表のヤヤ・トゥーレ選手。緊張するよりも驚きのほうが大きかったそうです。
しかし、せっかくのチャンス、言葉は通じなくても日頃培ったジェスチャー能力を使うチャンスと、身振り手振りでシャツの交換を申込んだところ、快く交換に応じてくれたそうです。
日本人は言葉(外国語)を間違っているかもしれない、通じないかもしれない、恥ずかしいとうことで消極的になりがちだけれど、そんなことを気にすることはなく、とにかく話しかけることが大切だとのことでした。
ただ、やはり英語は子どもの頃からもっと勉強しておくべきだったとも感じているそうです。スイスでは必要にかられて英語も上達したようですが、やはり子どもの頃から身に付けることは必要だと強く参加者の皆さんに伝えていました。
最後に柿谷選手から参加者のみなさんへ伝えられたのが、「日本であたりまえのことが海外ではあたりまえではない、日本で通用することも通用しないことがたくさんあるが、日本にずっといていたら気づかなかった」と…。その自身の経験から、早く海外へ行ったほうが良いというアドバイスでした。
アカデミー時代から世代別代表に選ばれていた柿谷選手は、わずか16歳で移籍を見据えた海外チームでの練習参加を経験することができましたが、実際に行ってみると「日本に帰りたい」という気持ちのほうが強く出てしまったそうです。当時の自分を振り返って「足りないものがたくさんあった。もししっかりと準備していたら、そのまま海外でプレーしていたかもしれない、違った人生になっていたかもしれない」と言います。
だからこそ、みなさんには早く海外へ行ったほうがいい、ちょっとでも行くチャンスがあるのなら逃さずに行って、チャレンジしてほしい。もしそこで成功できなくても、その経験は100%自分の人生に生かしていくことができるから、と伝えました。
参加者の方からは「すごく心に響いた。すごくいい経験ができた」と伝えられました。
また、「外国に行く機会があれば行ってみたい」「コミュニケーションはジェスチャーとかでいろいろ仲良くなっていくんだなぁと思った」「柿谷選手の話を聞いて、これから自分がどうして行くかということが見つかった」といった多くの感想が寄せられました。
柿谷選手の経験談は、参加者のみなさんに大きく影響したようです。
◆クラブスタッフたちも初めて聞く話が多く、とても興味深いトークショーとなりました。
柿谷選手は、「自分が中学生のときは、プロの話を聞く機会もなかったので、聞いた子がどう思うのかわからない。早く終わればなあとか、眠いなあと思っていた子もいたかもしれないけど、自分の話が少しでもこれからの人生に影響を与えられたら、生かしてもらえればいいなあ」と、イベント後に語りました。
◆SAMURAI BLUE(日本代表)やFCバーゼル(スイス)での海外経験や、チームメイトである外国籍選手とのコミュニケーションの取り方など、自身の経験をトークショー形式で楽しく語りました。
◆16歳でプロチームのメンバー入りを果たし、多くの外国籍選手とチームメイトとしてプレーしてきましたが、どうやってコミュニケーションをとっているのでしょう?
英語でのコミュニケーションはまだとりやすいのですが、やはりブラジル人(ポルトガル語)とは、難しいそうです。だからといってあきらめるのではなく、伝えたいことがあれば日本語で一生懸命言えば伝わるそうです。例えそれが伝わっていなくても、お互いがまったく違う話をしていても、コミュニケーションをとる=仲間になれるということ。冗談を言い合えるようになるそうです。もちろんそれはピッチ上でも大いに役立つことです。
秘訣(?)も1つ教えてくれました。正直よくないかもしれないけれど、との前置きで。
悪い言葉を教えることがいいようです(笑)。
自身、スイス時代のチームメイトから「だまれ」の日本語を教えてと言われて、教えたそうです。それがロッカールームでちょっとしたブームになり、誰もかれもが「だまれ」「だまれ(笑)」と。とうとう監督が話をしている最中にまで「だまれ」と言い出す選手もおり、その意味が監督にばれて…。みんなで大爆笑したそうです!その後、監督まで使っていたそうです。
反対に、セレッソでは、ソウザ選手には「なんでやねん!」を教えてあげたそうです。
「なんでやねん!」を使いこなすソウザ選手、おもしろいですよね。
それではキム ジンヒョン選手は?との質問には、「うーん、ジンヒョンはもう関西人やから!」ということで、流暢に大阪弁を操るジンヒョン選手は、まったくコミュニケーションに問題はないそうです。
また、個人の性格や出身国によってコミュニケーションをとる方法を変えたほうがいいこともあるそうです。ブラジル出身のソウザ選手やブルーノ メンデス選手は似たような感じだそうですが、レアンドロ デサバト選手(スペイン)、マテイ ヨニッチ選手(クロアチア)はマジメなんだそうです。それでも「なんでやねん」は教えたそうですが。ですので、相手のキャラクターをしっかりわかってコミュニケーション方法を変えて接することも大事なんだそうです。
ただ、スイスでの最初の頃は、自身が言葉もあまり通じず、知らない人ばかりだったことから辛さも味わったそうです。その経験から、新しく来た外国籍選手(日本人選手もですが)には居心地よく感じてほしい、自分と同じ経験はしてほしくないと思って積極的に話しかけていっているそうです。
◆いわゆる完全アウェイの雰囲気に包まれる「ワールドカップ ブラジル大会」でピッチに立った感想はどうだったのでしょうか?
幼いころからの夢の舞台、「憧れ」という言葉だけでは表せないほどのものだったそうです。
代表入りが年齢的にもあまり早いほうではなかったこともあり、初めはウイイレ(ゲーム)の世界にいるような気持ちになったそうです。ドーピング検査にあたったときも、一緒に受けた4人のうちの1人が相手チーム・コートジボワール代表のヤヤ・トゥーレ選手。緊張するよりも驚きのほうが大きかったそうです。
しかし、せっかくのチャンス、言葉は通じなくても日頃培ったジェスチャー能力を使うチャンスと、身振り手振りでシャツの交換を申込んだところ、快く交換に応じてくれたそうです。
日本人は言葉(外国語)を間違っているかもしれない、通じないかもしれない、恥ずかしいとうことで消極的になりがちだけれど、そんなことを気にすることはなく、とにかく話しかけることが大切だとのことでした。
ただ、やはり英語は子どもの頃からもっと勉強しておくべきだったとも感じているそうです。スイスでは必要にかられて英語も上達したようですが、やはり子どもの頃から身に付けることは必要だと強く参加者の皆さんに伝えていました。
最後に柿谷選手から参加者のみなさんへ伝えられたのが、「日本であたりまえのことが海外ではあたりまえではない、日本で通用することも通用しないことがたくさんあるが、日本にずっといていたら気づかなかった」と…。その自身の経験から、早く海外へ行ったほうが良いというアドバイスでした。
アカデミー時代から世代別代表に選ばれていた柿谷選手は、わずか16歳で移籍を見据えた海外チームでの練習参加を経験することができましたが、実際に行ってみると「日本に帰りたい」という気持ちのほうが強く出てしまったそうです。当時の自分を振り返って「足りないものがたくさんあった。もししっかりと準備していたら、そのまま海外でプレーしていたかもしれない、違った人生になっていたかもしれない」と言います。
だからこそ、みなさんには早く海外へ行ったほうがいい、ちょっとでも行くチャンスがあるのなら逃さずに行って、チャレンジしてほしい。もしそこで成功できなくても、その経験は100%自分の人生に生かしていくことができるから、と伝えました。
参加者の方からは「すごく心に響いた。すごくいい経験ができた」と伝えられました。
また、「外国に行く機会があれば行ってみたい」「コミュニケーションはジェスチャーとかでいろいろ仲良くなっていくんだなぁと思った」「柿谷選手の話を聞いて、これから自分がどうして行くかということが見つかった」といった多くの感想が寄せられました。
柿谷選手の経験談は、参加者のみなさんに大きく影響したようです。
◆クラブスタッフたちも初めて聞く話が多く、とても興味深いトークショーとなりました。
柿谷選手は、「自分が中学生のときは、プロの話を聞く機会もなかったので、聞いた子がどう思うのかわからない。早く終わればなあとか、眠いなあと思っていた子もいたかもしれないけど、自分の話が少しでもこれからの人生に影響を与えられたら、生かしてもらえればいいなあ」と、イベント後に語りました。