MATCH PREVIEW
試合の見どころ
For The Victory
勝負の分かれ目
SAKURA DIARY
セレッソ番記者コラム
PICK UP PLAYER
FW 9 レオ セアラ
MATCH PREVIEW
試合の見どころ
今季初の敗戦後、今季を占う重要な一戦。ACLファイナリストに対し、真っ向勝負を挑む
前節の名古屋グランパス戦から中5日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、横浜F・マリノスとの明治安田J1第10節に挑む。前節、今季初の敗戦を喫したセレッソにとって、ホームで仕切り直しの一戦となる。
もっとも、敗れたとは言え、名古屋戦は悲観する内容ではなかった。前半から多くの時間でボールを支配。失った後の切り替えも早く、素早く回収して2次攻撃につなげるなど、前半はハーフコートゲームと呼べる展開を披露した。ただし、そうした流れの中で先制点を奪えずにいると、後半20分、CKから失点。相手に与えた最初の決定機を決められた。今季ここまで全ての試合で先制に成功していたセレッソにとって、初めてリードを許す展開になったが、失点から2分後、相手GKとDFのパス交換が乱れたところをルーカス フェルナンデスが見逃さず、高い位置でボールを奪取。冷静に中を見てクロスを上げると、レオ セアラが押し込み、すぐさま同点に追いついた。このまま一気に逆転まで持ち込みたいところだったが、82分に今度はFKから失点。再び追いかける展開になると、香川真司のスルーパスからセアラが決定機を得るなど最後まで攻めたセレッソだったが、追いつくことはできず、今季初の敗戦となった。それでも試合後のロッカールームでは、「次が大事」という言葉が多くの選手から飛び交っていたようで、頭はすでに今節へと切り替わっている。
その今節の相手、横浜FMは、直近の公式戦となった蔚山(韓国)とのAFCチャンピオンズリーグ準決勝第2戦では、退場者を出す苦しい展開になりながらも3-2で勝利。第1戦を含めた合計スコアが3-3となり、PK戦に突入した激闘を制し、見事ファイナル進出を果たした。そこから中2日と今節に臨む準備期間は短いが、「どの選手が出たとしても、勢いのまま、勢いを増して大阪に乗り込んでくると思います」と小菊昭雄監督も話すように、ACLファイナル進出の高揚感も力に変えて、試合に出場する選手たちのモチベーションは高いだろう。セレッソとしても最大限の準備をして臨みたい。これまで、攻撃力に長けた横浜FMに対し、セレッソは4-4-2の堅守速攻で対抗し、勝点を重ねてきた。ただし、今季からセレッソも本格的に4-3-3に取り組み、「攻撃サッカー」(小菊監督)に舵を切っている。言わば、その土俵での“先輩格”にあたる相手に対し、真っ向勝負で挑み、勝つことができれば、さらに自信は深まる。古巣戦に臨むレオ セアラは、今節ゴールを決めれば5試合連続となるが、「何よりセレッソの勝利のために貢献する」ことを誓った。
クラブ設立30周年の今季。明確にリーグ優勝を目標に掲げた中で、「連敗しないこと」「1敗の重みを感じること」は、山下達也キャプテンや登里享平らが常に話してきたこと。まさにチームとしての真価が問われる状況において、相手はACLのファイナリスト。しびれる舞台であり、今シーズン全体から見てもターニングポイントとなる一戦だ。ヨドコウ桜スタジアムに集うサポーターの力も含めたセレッソファミリー全員で強敵を迎え撃ち、勝って力強い再スタートを切りたい。
試合前日コメント
小菊昭雄監督
Q:今季初の敗戦を受けての一戦になるが、改めて、その重要性について
「名古屋戦の敗戦を経て、選手たちは負けた後のロッカールーム、オフ明けのトレーニング、また一段と引き締まった表情で、今週の大一番に向けていい準備をしてくれました。ケガ人も戻ってきて、毎日がクオリティーの高い、強度の高い、集中力の高いトレーニングができました。敗戦からチームが一丸となって次に向かっていく、という雰囲気で取り組めたことを非常に嬉しく思っています」
Q:前節の試合後のロッカールームでは、レオ セアラ選手がチーム全体に話しかける場面もありました。彼の思いの強さを感じるが?
「そうですね。あのタイミングでの彼の発言は、彼の思いが表現されたシーンだと思います。それ以外でも、映像に映っていないシーンでも、色んな選手から『内容は悪くなかった』『これを続けていく』『切り替えて次』『連敗をしてはいけない』といった言葉が飛び交いました。
それは経験ある選手だけではなく、若手も含めてポジティブな声が出ていました。私も監督になって時間が経ちますが、自分たちでどんどん、そうした声が出てくることは、あまり経験がなかったので、今やっているサッカーに加えてメンタリティー、チームの絆の深さを感じる時間でした。あの敗戦がチームをさらに強くしてくれた、ということを明日は証明したいと思います」
Q:横浜F・マリノスはACL準決勝第2戦から中2日。メンバーが読みにくい部分もありますが、改めて彼らの強みと試合のポイントになる部分は?
「(ACL準決勝第2戦は)悪天候の中、数的不利の中、さすがマリノスだなと。あの状況で勝つ、ファイナルに進出するチームの底力を感じました。あの試合を勝ち切ったことで、さらにチームの団結力は強固になったと思います。明日、どの選手が出たとしても、その勢いのまま、勢いを増して大阪に乗り込んでくると思います。お互い、攻撃が持ち味のチームだと思いますので、見に来て下さるサポーターの皆さんに、サッカーの素晴らしさを攻撃的なサッカーでお伝えしたいと思います。両チームにとって、明日、勝利できるかどうかは今後も左右します。素晴らしい相手に対し、私たちは全員で勝点3を勝ち取りたいと思います」
Q:ハリー キューウェル新監督になった横浜FMに、変化は感じますか?
「まず立ち位置が変わっていることが、一番大きな変化だと思います。その中での役割も当然、変わっていると思います。ただ、ここ数年、マリノスが築き上げたスタイルは変わっていません。しっかりとボールを握りながら前進していく、個の強さを存分に発揮する、そうしたベースは変わっていないと思います。ただ、監督が代わって、守備も含めて細部は変わったと感じていますので、選手たちと相手のストロング、ウィークの確認はしました」
Q:そうした攻撃サッカーを志向する相手に対し、セレッソとしても真っ向勝負で挑まれる?
「そうですね。そのスタイルをぶつけ合いたいと思います。今年は私たちもボールを握って、攻撃サッカーに舵を切っています。チャンスクリエイトの回数を増やしていく、仕掛けていく、ボールを奪いにいく、ゴールを奪いにいく、そうしたアグレッシブな姿勢は私たちも存分に発揮したいと思います。それがマリノスの強みでもありますので、明日はエキサイティングなサッカーになると思いますし、そうした試合をお見せしたいと思います」
レオ セアラ選手
Q:前節の試合後のロッカールームでは、チーム全体に話しかける場面もありました。あの場でチームメートと共有したかった?
「初めての敗戦だったので、自分の思いをみんなに伝えました。練習もしっかりやっていますし、間違った方向には進んでいません。全員が同じ方向を向いているので、そのままやり続けていけば、また勝利に結びつく、ということを伝えたかったので、あの場で発言をしました」
Q:横浜FM時代、優勝を経験されていますが、やはり負けの後の試合は大事?
「そうですね。マリノス時代も経験豊富な選手がたくさんいましたが、負けた後の試合は大事という思いは自分にもありました。その思いがあったので、前節の試合後もそういう発言をしました。今週はいい準備ができたので、明日の試合でしっかり勝利できればと思います」
Q:レオ セアラ選手にとって特別なクラブだと思いますが、どのような思いで明日の試合に臨む?
「もちろん、特別な気持ちはありますが、どの相手でも自分たちのベストを尽くさないといけない、ということは常にチームメートにも伝えています。特に明日はホームでできるので、サポーターの皆さんの前で勝利をお見せしたいと思います」
Q:横浜FM時代の仲間であり、ライバルでもあったアンデルソン ロペス選手が昨年は得点王を獲りました。今年も得点王を争う選手になると思うが、彼に対する意識はありますか?
「マリノス時代の2年間はブラジル人選手も6人いた中で、彼とも仲良くしていましたが、今はセレッソのユニフォームを着て、セレッソを代表してプレーしています。明日もゴールを決めることができればいいですが、何よりセレッソの勝利のために貢献したいです」
Q:年齢を重ねて副キャプテンにもなり、メンタル面での変化もありますか?
「チームに貢献したい思いは強くなっています。負けることもいつかはありますが、前節も僕たちはいい試合ができました。本当に悔しかったので、チームのために何か手助けができればと思い、試合後にあのような発言をさせてもらいました。明日の試合に向けて、今週は自分たちができることをもう一度確認できたので、勝利できればと思っています」
Q:日本でプレーして長いですが、難しい時期もあったと思います。いつが一番、大変でしたか?
「2016年、FC琉球に来た時が一番、難しい時期でした。初めて違う国でプレーする1年でしたし、若かったので、適応するのに大変でした。あと、当時は今の奥さんが彼女で、ブラジルに残して自分一人で来たので、生活も含めて辛かったです。今の自分があるのは奥さんのおかげです。娘も生まれて、今、自分がいい状態でいられるのは家族のおかげです」
横浜F・マリノス戦特設サイト
For The Victory
勝負の分かれ目
両雄ともに外国籍3トップの働きがカギ
攻撃的なサッカーを志向する4年目の“小菊セレッソ”。最後尾から長短のパスを織り交ぜて配球するGKキム ジンヒョンに、今シーズン新たに加入した登里享平と田中駿汰がビルドアップで支える。日本代表の毎熊晟矢、いぶし銀の働きを見せる奥埜博亮、ゲームを作る香川真司とタレントがズラリと並ぶ中、チームの表看板は、レオ セアラ、カピシャーバ、ルーカス フェルナンデスの外国籍3トップだ。3選手が絡んで生まれた前回のホームゲームでの決勝点が象徴的だが、今節もいかにこの3トップにいい形でボールを届けられるかが勝負の分かれ目になる。 外国籍3トップを最大限に生かした攻撃サッカーと言えば、今節の対戦相手、横浜FMの十八番でもある。直近の蔚山とのACL準決勝第2戦では、アンデルソン ロペス、ヤン マテウス、復帰したエウベルと強力3トップが並んだが、セレッソとしては、この3トップに仕事をさせないことが重要になる。蔚山戦から中2日ということもあり、先発ではなく、勝負所で出場してくる可能性もあるが、前節の名古屋のパトリックしかり、終盤で出てくる強力外国籍選手は脅威。セレッソとしては、いかにこちらの3トップを生かし、相手の3トップに仕事をさせないかが、今節のポイントになる。 (文=小田尚史)
SAKURA DIARY
セレッソ番記者コラム
連敗回避できるか、今シーズンの分岐点となる一戦
クラブ設立30周年の今シーズン。セレッソ大阪は、節目の年にクラブレコードとなる開幕8戦負けなしを記録。まさにメモリアルイヤーにふさわしい最高のスタートダッシュを決めた。その中で訪れた今シーズン初の敗戦。前節の名古屋グランパス戦は、ボールは握りながらも決め切れず、セットプレー2発に沈む「悔しい」負け方となった。“忘れかけていた痛み”と言えば、少しカッコつけ過ぎな気もするが、「勝ち慣れた、負けないチームになってきた」(登里享平)ことは事実。だからこそ、「このタイミングで負けたことで、より一層、勝ちたい気持ちが強くなりました」と背番号6は続ける。 負けた次の試合でどのような結果を残すか。今節は、今シーズン全体から見ても一つの分岐点となる一戦だ。「負けた後が大事、ということは前節の試合後に小菊監督も話されていたし、選手もみんな思っています」とは、田中駿汰。振り返れば、昨年は勝負所での連敗が、結果的に上位進出できない大きな要因となった。今シーズンの桜は違う──。そう周囲に印象づけることも含め、勝って連敗しないことは非常に大切になる。 前節、八面六臂の活躍を見せたルーカス フェルナンデスは話す。「ホームでは毎試合、素晴らしい雰囲気を作ってくれています。そのおかげで、今シーズンのホームではまだ負けていません。今節もサポーターも含めた全員の力で勝ちましょう」。勝利を願うエネルギーに満ちた、ヨドコウ桜スタジアム全体で選手を後押しする雰囲気を作り出し、力強い再スタートとなる勝点3をつかみたい。 (文=小田尚史)
PICK UP PLAYER
FW 9 レオ セアラ
責任感が増し、得点を量産する“桜のエース”
今シーズンここまでリーグ戦9試合で6得点と量産している“桜のエース”。前節の名古屋グランパス戦でも、ルーカス フェルナンデスのパスを受け、一時は同点に追いつくゴールを決めた。当初は相手DFのオウンゴールという発表だったが、翌日、自身の得点に公式記録が変更。「触っていたので、自分のゴールという確信はありました。1点を取ることは大変なので、自分の得点と認められて良かったです(笑)」と安堵の笑みを浮かべた。 この変更は、大きな意味を持つ。というのもの、横浜F・マリノス時代に記録したJ1リーグ3試合連続ゴールを更新し、自身最長となる4試合連続に記録を塗り替えたからだ。「昨年に比べて今年はさらに良い準備をしてシーズンに臨めています。昨シーズン以上に得点も取れると思うので、期待してほしいです」と発する言葉も力強く、表情にも自信が漲る。 今シーズン初の敗戦となった前節の試合後、クラブオフィシャルの映像では、ロッカールームで自ら「こういう時こそ自分たちの強さを見せないといけない。次はホームで圧倒するサッカーを見せよう」とチームメイトに訴えかける姿も見られた。副キャプテンに就任した今シーズン、責任感は増しており、クラブを頂点へ引き上げようとする強い意志が伝わってくる。古巣戦となる今節も、前線からのハードワークとともに自己最長を更新する5戦連発を決めて、チームを勝利に導く。 (文=小田尚史)
EVENT試合当日のイベント情報
SCHEDULE試合当日のスケジュール
- 11:00CEREZO STORE オープン
- SAKURA SOCIOブースオープン
- セレッソバルオープン
- 11:30「キッズパークSupported by YANMAR」オープン
- 11:45WAKUWAKUステージ第2部スタート (仮面ライダーガッチャードショー)
- 12:00先行入場開始(グレードに応じ順次入場)
- 12:30一般入場
- 13:00WAKUWAKUステージ第2部スタート (小島よしおさん、バンビーノ出演予定)
- 14:00WAKUWAKUステージ第3部スタート (仮面ライダーガッチャードショー)
- 14:15選手ウォーミングアップ
- 14:48セレッソ大阪選手紹介
- 15:03キックオフ
※記載時間は予定となっております
PLAYERSセレッソ大阪の注目選手
PICK UP PLAYERSセレッソ大阪の注目選手
MATCH DATA対戦成績、スタッツ
セレッソ大阪
- 2位
- 勝ち点18
- 得失点差6
- 直近5試合の戦績
横浜F・マリノス
- 7位
- 勝ち点14
- 得失点差3
- 直近5試合の戦績
- 過去の対戦成績
- シーズンスタッツ
- 選手リスト
CEREZOスタジアムの楽しみ方
STADIUM ACCESSスタジアムアクセス
ヨドコウ桜スタジアム大阪市東住吉区長居公園1-1大阪・梅田から30分圏内!さらには最寄駅からも徒歩5分という好アクセス!
- Osaka Metro御堂筋線「西田辺」駅から徒歩7分
- Osaka Metro御堂筋線「長居」駅から徒歩7分
- JR阪和線「鶴ケ丘」駅から徒歩5分
- JR阪和線「長居」駅から徒歩8分
- 近鉄南大阪線「針中野」駅から徒歩20分
- 梅田からのアクセス
- Osaka Metro御堂筋線「梅田」駅から約20分乗車 「西田辺」駅から徒歩7分、約25分乗車 「長居」駅から徒歩7分
- なんばからのアクセス
- Osaka Metro御堂筋線「なんば」駅から
乗車約15分、「長居」駅から徒歩7分 - 天王寺駅のアクセス
- JR阪和線 「天王寺」駅から乗車約6分 鶴ケ丘駅から徒歩5分
※駐輪場をご用意しております
・ヨドコウ桜スタジアム北東側 北こども広場付近
・ヨドコウ桜スタジアム西側 JR高架下付近