MATCH PREVIEW
試合の見どころ
For The Victory
勝負の分かれ目
SAKURA DIARY
セレッソ番記者コラム
PICK UP PLAYER
MF 13 清武弘嗣
MATCH PREVIEW
試合の見どころ
町田とのプレーオフラウンド第1戦。ホームで先勝し、敵地での第2戦に向かいたい
1-1の引き分けに終わった京都サンガF.C.との明治安田J1リーグ第17節から中3日。大会をJリーグYBCルヴァンカップに移し、セレッソ大阪はFC町田ゼルビアとのプレーオフラウンド第1戦に臨む。舞台はホーム・ヨドコウ桜スタジアム、19時キックオフとなる。
今シーズンから大会方式が変わり、J1、J2、J3の全60チームが参戦し、最初からトーナメント勝負となったルヴァンカップ。セレッソは、初戦の1stラウンド2回戦でいわてグルージャ盛岡を、3回戦ではFC琉球を、それぞれアウェイで撃破。スコアはいずれも1-0と辛勝ながら、J3に所属する相手にきっちり勝利し、プレーオフラウンド進出を果たした。直近の琉球戦では、開始6分に清武弘嗣のCKに平野佑一が頭で合わせて幸先よく先制に成功しながら17分に退場者を出す難しい展開となった中、途中出場の選手も含めて最後まで10人でリードを守り切った。2試合とも直近のリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて戦った中で、どちらもゴールを守り、好セーブを見せてプレーオフラウンド進出に大きく貢献したのがGKヤン ハンビン。「どちらも簡単な試合ではなかったですが、チーム全員で戦って、守り切って勝てたことは良かったと思います」と振り返る。プレーオフラウンドでは、U-23日本代表に選出された西尾隆矢、インドネシア代表に選出されたジャスティン ハブナーを欠いての戦いとなるが、「DFラインの選手たちとしっかり準備して、いい守備をしたいと思います」と無失点を継続していくことを誓う。攻撃陣としても、琉球戦では途中から10人で戦った影響もあり、思うように力を発揮できなかった選手も多いだけに、この試合では自らの良さを発揮するプレーに期待したい。
プレーオフラウンドの相手、町田は現在リーグ戦では首位。ルヴァンカップにおいても、初戦の2回戦ではJ3のギラヴァンツ北九州に2-1で勝利し、3回戦はJ1対決となった中、鹿島アントラーズを2-0で撃破。どちらも直近のリーグ戦から大幅にメンバーを替えながらも、町田のスタイルをしっかりとピッチで表現している。今回のプレーオフラウンドに向けても、「試合に出たくて燻っている選手はいっぱいいる」と黒田剛監督は話すなど、日本代表に谷晃生、U-23日本代表に藤尾翔太、平河悠、オーストラリア代表にミッチェル デューク、韓国代表にオ セフンと、各国の代表選手は不在だが、出場する選手たちのモチベーションは高いだろう。誰が出ても攻守に前向きな重心をかけてくる相手に対し、セレッソはリーグ戦でのここ数試合と同様、「相手の矢印や重心を見て、ショートパスとロングパスを使い分けていくことが大事」(小菊昭雄監督)であり、「相手を見てどう揺さぶっていくのか、ボールを動かしていくのか。そのあたりを発揮できればと思います」と指揮官は話す。守備では「前と後ろの意識の共有」(小菊監督)がポイント。町田の縦に速い攻撃に対し、「前からアグレッシブに行く守備と、スペースを消す守備、その使い分けを、時間帯やゲームの流れを読んでチームで共有すること」(小菊監督)を心掛けていきたい。
ここから先は、1発勝負のファイナルまで、ホーム&アウェイの2試合トータルでの結果で勝ち上がりが決まる。初戦をホームでできるセレッソとしては、まずは多くのサポーターの前で勝利を掴み、アドバンテージを持った状況で敵地での第2戦に向かいたい。
試合前日コメント
小菊 昭雄監督
Q:ここからはホーム&アウェイ方式になります。プレーオフラウンドに臨む意気込みは?
「ここまで1戦1戦、チーム一丸となって戦った結果、しっかりと勝ち進んで試合ができることに感謝しています。プレーオフラウンドは、まずホームでできることを最大限に生かし、明日の試合に100%を発揮して、先手必勝で勝利したいと思います。アウェイのことは、1試合目が終わってから考えます」
Q:この試合に臨むチームマネジメントについて
「日々、素晴らしい競争があり、クオリティーが高いトレーニングができています。誰が出ても変わらないサッカーができると思っています。一つ言えるとすれば、勝てるメンバーを選ぶ、それに尽きると思っています」
Q:町田とはリーグ戦でも対戦したばかり。改めてポイントになることは?
「リーグ戦のアウェイでは、最後の最後に失点して1-2で敗れたのですが、一進一退のゲームができたと思っています。我々にも勝利の可能性は十分あったと思います。その中でも、首位を走るチームだなという、相手のストロングポイントも改めて体感しました。相手の攻守の良さはハッキリしていますので、その良さを出させない(ことが大事)。そのためにどういうゲームプランで臨むのか。そのあたりは選手たちとトレーニングやミーティングでも共有しました。明日は、自分たちの良さを出す、相手の良さを出させない、そうしたサッカーを表現したいと思っています」
Q:ここ数試合、サッカーの形に少し変化が見られるように思います。ケガで選手が離脱したことに起因するのか、相手のセレッソへの対策を見て変化を加えたのか。どちらの要素もあると思いますが、改めて、ここ数試合の変化について
「まず、私が監督に就任してから一番大事にしているのはバランスです。それは攻守両面で。もちろん、ポジショナルでボールを握って、いい立ち位置から前進していく。そのサッカーもキャンプからトライしてきました。その中で、もちろん相手の対策は進んできます、ケガ人も出てきます、チーム状況や対戦相手のスタイルも違います。ボランチ、サイドバックを基準にしっかりとショートパスをつないで前進していくサッカーと、相手を知った中で、相手のストロングポイントを出させない、逆に利用する、そのバランスも大事にしています。今、出ている選手たちの強みを生かすこと、相手のウィークポイントはどこなのか、狙いはどこなのか、それも把握した上でバランスを取ること。それは守備も含めてです。もちろん、ハイプレスを基準にハイラインでボールを高い位置で奪いたい、というベースはありますが、相手のウィークはどこにあるのか。そのあたりもしっかりと把握した上で使い分けていきたいと思っています。それによって、選手の立ち位置も変わってきます」
Q:やってきたことを手放すのではなく、チームの幅が広がっている、状況や相手に応じて使い分けることができればいい、という捉え方でしょうか?
「そうですね。ここ数試合、ストロングポイントが同じようなチームとの試合が続いたので、そのスタイルの相手に対し、私たちは幅を広げていく必要がありました。意図的に自分たちで新たなバランスを取りながらトライをしていく、というゲームでした」
Q:登里選手の離脱も大きいと思うが、スタイルの変化は、決してそれだけではないと。
「そうですね。ノボリ(登里 享平)は替えの利かない選手ですが、今、左サイドバックに入っている(舩木)翔もあのタスクを全うできます。(奥田)勇斗も、キャンプからあの役割もやってきた選手です。ノボリとはまた違うカラーですが、キャンプからやってきた3-2の立ち位置でボールを運ぶ可変のやり方は、彼らでもしっかりとできますし、また違うカラーで発揮できると思っています」
Q:明日のゲームで出したい自分たちの良さについて。また、リーグ戦での町田戦後は、「縦への速い攻撃、クロスに屈した」というコメントもあったが、町田対策として意識したいことは?
「町田は縦に速く、ダイレクトプレー、常にゴールを意識するプレーをチーム全員で共有して、徹底してきます。そうした相手に対し、私たちは前からアグレッシブに行く守備と、スペースを消す守備、その使い分けを、時間帯やゲームの流れを読んでチームで共有することが大きなポイントになると思います。前と後ろの意識がズレると、相手のロングボールからのセカンドボール争いで後手を踏む可能性もありますので、そこはゲームコントロールをしたいです。また、そうした町田のスタイルもありながら、自分たちは自分たちで、しっかりと積み上げているスタイルがあります。ボールを大事にしながら、相手の矢印や重心を見て、ショートパスとロングパスを使い分けていく。そのサッカーに取り組んでいますので、明日も相手を見てどう揺さぶっていくのか、ボールを動かしていくのか。そのあたりも発揮できればと思います」
Q:改めて、現在J1リーグでも首位にいる町田の強みをどう捉えていますか?
「町田の強さは今の順位が全てだと思います。J2から上がってきて、黒田監督のサッカーを全員が体現して、攻守にやることを徹底して、常に前に前にと重心をかけてきます。それを全員が愚直にハードワークできることが町田の良さだと思っています。明日もどんなメンバーで来るか分からないですが、クオリティーの高い選手が揃っていますし、誰が出ても重心を前にかけてくるサッカーは変わらないと思います。そうした相手に大切なことは、ゲームコントロールです。私たちが意図的にボールを持ちながら攻撃でコントロールする時間帯と、守備でも、前から嵌めにいくのか、逆に持たせて自分たちで意図的に奪ってカウンターを狙うのか。その使い分けが大事になると思っています」
Q:ヤン ハンビン選手について。リーグ戦では出場機会がないが、カップ戦では素晴らしいパフォーマンスを発揮しています。改めて、プレーオフラウンドで彼に期待することは?
「我々には、キム ジンヒョンというJリーグ屈指のGKがいます。そこに加えてハンビン、(清水)圭介と3人体制でやっていますが、どのGKもクオリティーの高い経験豊かな選手たちです。日々のトレーニングでも素晴らしい競争があります。実際、岩手戦、琉球戦と、ハンビンのパフォーマンスで勝ち上がった要素も大きくあります。明日のゲームでも、いつも通りのパフォーマンスを発揮して、攻守にチームを引っ張って欲しいです。まだまだ日本に来てから成長著しい選手ですので、これからのさらなる成長にも期待したいです」
ヤン ハンビン選手
Q:ルヴァンカップの勝ち上がりに大きく貢献しているが、ここまでの2試合を振り返ると?
「どちらも簡単な試合ではなかったですが、チーム全員で戦って、守り切って勝てたことは良かったと思います。次のラウンドに進めたことを嬉しく思います」
Q:リーグ戦では出場機会がない中でも、試合に出るとパフォーマンスを発揮しています。メンタル面も含め、日々のトレーニングで意識していることは?
「プロサッカー選手として、常に準備することは大事なことです。それは自分だけではなく、セレッソに所属している選手全員がしていることだと思います。それは当然なことです」
Q:明日は出場すれば、ホームでは今季初となります。プレーオフラウンドに臨む意気込みと合わせて、サポーターにメッセージをお願いします。
「プレーオフラウンドはホーム&アウェイですが、まずはホームでできます。多くのサポーターも来て下さると思いますし、ホームのサポーターの皆さんの前で勝利を届けることを考えてプレーしたいと思います」
Q:町田の印象は?相手の嫌がることを徹底してくるチームだと思うが。
「今はリーグでも首位にいますし、昨年もJ2で優勝して昇格しています。強い印象があるので、自分もDFラインの選手たちとしっかり準備して、いい守備をしたいと思います」
Q:日本に来て2年目ですが、プライベートも含めて慣れや充実感もありますか?
「やはり2年目なので、昨年に比べたらプライベートも充実して過ごせています。そうしたメンタル面での変化は、練習場や試合でも発揮されていると思います」
FC町田ゼルビア戦特設サイト
For The Victory
勝負の分かれ目
勝敗を左右する攻守の切り替え
5月15日に明治安田J1リーグ第14節で対戦したばかりのこのカード。そこから1カ月も経たない中での顔合わせとなるが、それだけに対戦時の肌感覚も鮮明に残っている。 あの試合では、一進一退の攻防の末、90分+3に町田に決勝点を許して1-2で敗れた。セレッソとしては、2失点とも攻撃に出た後のロングカウンターからサイドを破られた形。言わば、攻守の切り替えで相手に上回られた格好となった。リーグ戦の前節開始前のスタッツを見ても、町田は「自陣ボール保持からの攻撃」の数値がリーグで最も低い一方、「ショートカウンター」は4位、「ロングカウンター」は2位と特長的な数値を叩き出している。 今回の一戦も、攻から守、守から攻、それぞれが切り替わった瞬間やプレーの予測も含め、一つ一つの局面での勝敗が、そのまま試合の行方にも直結する。相手が前に蹴った後のセカンドボール争いでいかに競り負けないかも含め、球際での勝負もカギを握る。町田とのプレーオフラウンド2連戦、勝負の分かれ目は、局面における判断や細かなプレーに宿っている。 (文=小田尚史)
SAKURA DIARY
セレッソ番記者コラム
チーム全員の力で突き進んでいこう
今シーズンから大会方式が大幅に変わったJリーグYBCルヴァンカップ。J1からJ3までの全60クラブが参戦し、最初から1発勝負のトーナメント戦になった。また、スタジアムは下位カテゴリーのクラブの本拠地ということで、J1のクラブがJ3のホームに乗り込む試合が続出し、各会場を盛り上げてきた。 そうした中で、セレッソも1stラウンド2回戦はいわてグルージャ盛岡、3回戦はFC琉球のホームに乗り込み、アウェイの地で戦った。全ての試合を追いかける番記者としても、いわぎんスタジアム、タピック県総ひやごんスタジアムでの取材は初であり、交通手段も含め、未知との遭遇でもあった。 盛岡では、4月中旬ながら肌寒さも感じるナイトゲームで、沖縄では、那覇空港に到着した瞬間、大雨警報が発令されるほどの土砂降りに見舞われるなど、それぞれ洗礼も浴びながら、何とかスタジアムに辿り着くことができた。肝心の試合も、いずれもJ3リーグに所属する相手とは言え一筋縄ではいかず、苦しい展開を強いられた。 岩手戦では5バックの相手に苦しみ先制点が遠く、琉球戦では幸先良く先制に成功しながら退場者を出し、10人で守る我慢の時間が続いた。それでも、リーグ戦より2人多い9人の登録が認められているベンチメンバーも含め、2試合とも総力で勝ち切った。今後もこうしたタフな戦いは続いていくだろう。二冠を獲得した17年もそうであったように、カップ戦を勝ち進むためにはチーム全員の力が必要となる。 ここからの「プレーオフラウンド」と「プライムラウンド(ベスト8)」は、ホーム&アウェイの2試合で勝ち上がりが決まるレギュレーション。それぞれの戦い方や戦略も問われてくる中、ホームで第1戦を戦うプレーオフラウンドは、まずは先手を取って優位な立場で敵地に乗り込みたい。中立地開催でのファイナルまで、あと3つ。カップをピンクに染める戦いは、ここからが勝負だ。 (文=小田尚史)
PICK UP PLAYER
MF 13 清武弘嗣
強い覚悟を胸に桜を導くファンタジスタ
抜群のパスセンスで攻撃を組み立て、チームを引っ張るファンタジスタ。度重なる負傷により公式戦3試合の出場にとどまった昨シーズンを経て、より強い思いで臨んだ今シーズンだが、序盤はなかなか出場機会を得られない厳しい時期を過ごした。 それでも、「競争が激しい中での、今の自分の立ち位置」と現状を見つめつつ、「一つ一つ結果を残していくしかない。自分がやれることを一つ一つやっていくしかない」という強い決意で日々のトレーニングに励むと、JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・いわてグルージャ盛岡戦で今季初出場。リーグ戦においても明治安田J1リーグ第12節・ガンバ大阪戦から6試合連続で途中出場を続け、第15節のアビスパ福岡戦では絶妙なクロスで勝負を決める為田大貴の3点目をお膳立て。直近の京都サンガF.C.戦でも最後まで勝ち越しゴールに迫るなど、プレーの質は高まり、コンディションも上向きだ。 ルヴァンカップ1stラウンド3回戦・FC琉球戦ではボランチで先発し、開始6分、CKから平野佑一のヘディングゴールをアシスト。その後、早い時間帯に退場者を出す苦しい展開の中、守備でも奮闘し、1-0の勝ち上がりに貢献した。試合後は、「ピッチの中でも、『今日、10人になって勝ったら大きい』という話はしていました。全員で常にポジティブな声掛けをしていたので、こういう結果になって良かったです」と安堵の表情を浮かべたが、その中心にいたのが背番号13だ。ホーム&アウェイでの総力戦となるプレーオフラウンドも、ピッチ内外でチームを引っ張り、プライムラウンド進出に導きたい。 (文=小田尚史)
SCHEDULE試合当日のスケジュール
- 11:00CEREZO STORE オープン
- 16:00セレッソバルオープン
- SAKURA SOCIOブースオープン
- 17:00先行入場開始(グレードに応じ順次入場)
- 17:30一般入場
- 18:15選手ウォーミングアップ
- 18:48セレッソ大阪選手紹介
- 19:03キックオフ
※記載時間は予定となっております
MATCH DATA対戦成績、スタッツ
セレッソ大阪
- 9位
- 勝ち点25
- 得失点差4
- 直近5試合の戦績
FC町田ゼルビア
- 1位
- 勝ち点35
- 得失点差13
- 直近5試合の戦績
- 過去の対戦成績
- シーズンスタッツ
- 選手リスト
CEREZOスタジアムの楽しみ方
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STADIUM ACCESSスタジアムアクセス
ヨドコウ桜スタジアム大阪市東住吉区長居公園1-1大阪・梅田から30分圏内!さらには最寄駅からも徒歩5分という好アクセス!
- Osaka Metro御堂筋線「西田辺」駅から徒歩7分
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- Osaka Metro御堂筋線「なんば」駅から
乗車約15分、「長居」駅から徒歩7分 - 天王寺駅のアクセス
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・ヨドコウ桜スタジアム北東側 北こども広場付近
・ヨドコウ桜スタジアム西側 JR高架下付近