2019明治安田生命J1リーグ
第21節第2日

2019.8.3

FC東京

永井 謙佑 (47')

森重 真人 (68')

ディエゴ オリヴェイラ (90'+2)

3

AWAY

FULL TIME

0

0-0

3-0

セレッソ大阪

味の素スタジアム

28,721

監督コメント

■ロティーナ監督
「我々が落とした試合だった、という印象です。前半、いいプレーができて、ボールを支配して、相手にほとんど攻撃のチャンスは与えなかった。ただ、その中で、自分たちもゴールを決めることができなかった。後半、相手はファーストプレーで得点して、そこから彼らは自信を持ってプレーして、2点を追加した。そういう試合でした。プレー面ではFC東京を上回っていたという印象を持っていますが、サッカーで大事なことはゴールを決めること。FC東京を祝福して、我々も成長していきたいと思います」

Q:FC東京が得点して、「自信を持ってプレーした」ということですが、どういう根拠で、自信を持ち始めたと思ったか?

「前半は、より我々が思うようにプレーしていました。彼らはボールの後ろを走る時間が長かった。サッカー選手は誰も、ボールの後ろを走り続けることが好きな選手はいないと思いますが、今日、彼らは、前半はそういう試合をしていました。ただ、その中で1点が生まれて、より戦い方に対して自信を持った印象を受けました。我々はリスクを冒す必要が出てきて、そこで生まれたスペースを活用して、彼らは2点を奪った。そういう試合だと思います」

Q:今季、ここまでリーグ最少失点だった中で、3失点は初めてですが、その原因と、選手に与えるメンタルの影響について

「最少失点ということは、それほど意識はしていません。我々がやるべきことは、一つひとつ正しいプレーをしていくということ。我々が最少失点でここまで来ることができたのは、ピッチに立つ11人全員で、守備面で良い仕事をしているからです。メンタル面についてですが、影響しないことを願っています。というのは、それほど心配する必要はないからです。サッカーというのは、ゴールが決まることもあれば、失点することもある。影響を受ける必要はないと思っています」

Q:優勢に進めながら得点に結びつかなかったのは、どういうところに原因があると思われますか?

「ハーフタイムで、よりチャンスを作るための攻撃の修正はしました。『勝ちに行こう』ということも強調しました。その中で、先に相手のゴールが生まれて、難しい展開になりました。FC東京がいい守備をした、ということも認める必要があります」

選手コメント

■奥埜博亮
「最初に失点する時間帯が悪かったと思いますが、そこからも焦れずに戦うことができればよかったのですが、それができなかった部分もあります。我慢比べの試合になるかなと思っていましたが、そういった試合で、うまく戦えなかった。次のゲームに向けて、相手が変わればまた違う準備をする必要もありますし、いい準備をしながら、グラウンドの中で選手たちが工夫していく必要もあると思います。いい時だけではないですし、悪い結果が出る時もあります。そこで立て直す力も必要になるし、また練習から、次の試合に向けていい準備をしたいと思います」

■清武弘嗣
「首位相手に勝ちたかった気持ちは強かったですが、相手がうまく僕たちに対応してきたな、という感じです。最初の失点は大きかったですが、その中で、後半に修正できなかったのは、自分自身の力不足も感じます」

Q:久しぶりに柿谷曜一朗選手、ソウザ選手といった選手たちも後半は加わり、点を取りにいく姿勢もチームとして見せていたが?

「あの二人がこうしてチームに戻ってきたというのはチームの大きな力になると思いますし、チームのためにやってくれると思います。連敗しないように、また一週間、いい準備をして、次の試合に臨みたいと思います」

■水沼宏太
Q:内容と結果が伴わない試合になった印象もあるが、試合をどう振り返りますか?

「試合中に修正できるようにならないと、上には行けないと思う。1点を決められた時間帯は早かったので、まだまだ時間はあるのに、先制されてからは『前に行こう』となり過ぎて、自分たちの準備してきたことを、前半ほどはできなくなった。焦れてはダメだし、我慢強さが足りなかった。自分たちが準備してきたことは間違っていないと思うし、どんな状況でも、もっと全員で体現していかないといけないかなと思います」

Q:第15節の鹿島アントラーズ戦と似た展開になってしまったようにも感じます。

「今日も攻めることはできていたけど、中を締めているなら外から、とか、シンプルなことだけど、試合中にもっと考えて、やっていかないといけない。3つ、4つと自分たちが持っているアイディアはあるから、試合中にいろいろやっていくことができれば、もっと強いチームになると思う。それができる能力もみんな持っていると思うけど、試合展開によって、歯車が合わなかったりすれば、下を向きがちになってしまう。前向きに、どんな状況でもやっていかないといけないと思います。先制されても、どう立て直すか、というところ(が課題)。上位に行きたいし、『こんなもんじゃない』ということは、チームとしても個人としても見せたい。やっぱり、悔しい。『まだまだできる』というところを見せられるように、しっかり準備して、次の試合に向かいたいと思います」

■瀬古歩夢
Q:前半の内容を見れば、このような点差が開くとは思わなかったが、改めて、サッカーの怖さも感じました。試合を振り返ると?

「自分たちでも、前半は手応えがありました。後半、『今日は絶対に勝ちたい』ということもあり、前がかりに入ったところで相手の特長を出させてしまった。リスク管理ができなかった。相手の良さを消せなかったディフェンスラインの責任でもあると思います。いい勉強になりました」

Q:1失点目については、GKと重なった感じになりましたか?

「GKから『オッケー』という声も聞こえたのですが、自分が競り勝てれば何の問題もなかった。クロスやセットプレーは、集中力の問題だと思います。失点した後のゲーム運びも、うまくできなかった、ということは自分自身、感じています。点は取りにいかないといけないのですが、2失点、3失点してしまった。『もっとうまくできたのではないか』ということは、試合を通して感じました」

Q:歴代の日本代表CBの選手たちも、「やられることで成長する」ということを言っていたが、今後に向けて、成長の糧にできるのでは?

「今日の3失点は、GKを含めてディフェンスラインの責任だと思います。今までは無失点の試合も多く、最少失点で来ましたけど、今日の3失点を糧に、自分たちはもっとやらないといけないと思います」

■柿谷曜一朗
「僕もソウザもレアンドロ(デサバト)も、途中から入って、流れを変えないといけない状況だったけど、自分たちで流れを変えることができなくて残念というか、申し訳ない。首位のチームがこれだけリトリートして、というところを崩すのはなかなか難しいけど、そこで、どれだけ相手を脅かすことができるか、というのは自分たちの課題です。3失点ということもあるけど、今までどれだけディフェンス陣と(キム)ジンヒョンが貢献してくれていたか、ということを考えれば、今日、3失点したからと言って、彼らを責める気は全くなくて。それよりも、得点がゼロに終わったことに目を向けたい。僕らも試合に向けていい準備はできたと思うけど、相手の方が、もっといい準備をしてきたということ。次の試合に向けて、僕らがもっといい準備をするだけかなと思います」

Q:前後半とも、セレッソがいい攻撃をしていた場面もたくさんあったが、相手からは、「最後はやらせない」という執念のようなモノも感じたが?

「FC東京というか、長谷川健太監督の哲学というか、そういうサッカーだったと思います。それをも、チームとして、個人として、打ち破っていかないといけない。僕とソウザに関しては、久しぶりにメンバーに入って、チャンスが巡ってきたところで仕事ができなかった。ソウザはいいプレーをしていましたけど、僕自身、0-1の状況で投入されて、何とか1点を取って、追いつきたかった。今の僕の立場では、こういう時に結果を出して、もう一度、信頼を取り返さないといけない。それができなかったのは悔しい。(簡単に)次のチャンスがあるとは思っていないし、また練習から、次の試合に向けて取り組んでいきたいと思います。チームとしても、今年に入って取り組んできたことを、続けてやるだけかなと思います」

Q:今節は、期する思いを持ってピッチに立ったと思うが?

「そうですね。結果を出して追いつくことだけを考えてピッチには立ちました。チームが何とかいい方向に向くようにできればいいかなと思って。そんな簡単にはいかなかったですが、これからも、見つめ直すところは見つめ直して、チャレンジするところはチャレンジして、やっていきたいです」