■試合データ(選手・監督コメント/写真/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-08-23/
8月、真夏の7連戦もいよいよラストとなった今節。前節は川崎フロンターレに大敗を喫したセレッソ大阪にとって、再スタートであり、上位に食らい付いていくために、ホームでの必勝戦となった。
立ち上がり、セレッソはベガルタ仙台のプレスと立ち位置の前に、ボールを前に運べない時間が続くが、縦に長いボールも使い、打開を図る。10分過ぎから徐々にビルドアップで前進できるようになると、19分、試合を動かす。
先発復帰したレアンドロ デサバトが左サイドへ大きなパス。そこから丸橋祐介と清武弘嗣で仙台を寄せて、サイドチェンジ。仙台を揺さぶると、右サイドの松田陸と坂元達裕のコンビで右サイドを攻略。最後は坂元が深い位置に進入、中へ折り返すと、清武がワントラップから巧みなコントロールでシュートをネットに流し込んだ。
ここから動きが良くなったセレッソは、立て続けにチャンスを作る。34分、清武のサイドチェンジを受けた坂元がカットインからシュート。41分には、松田が中へパス、清武がワンタッチで落としたところを奥埜博亮がシュート。いずれも際どいコースに飛んだが、GKの好守に阻まれた。主導権を握り、いい形で前半を折り返そうとしたセレッソだったが、前半アディショナルタイム、CKから失点。もったいない展開でハーフタイムを迎えた。
後半、セレッソは立ち上がりから守勢に回る時間が続くも、ここをしのぐと、60分、後半最初のチャンスを得点につなげた。仙台のプレスをパスワークで回避すると、キム ジンヒョン、瀬古歩夢、丸橋とつなぎ、丸橋のパスを受けた清武が、斜めに走り込んできた坂元へ絶妙なスルーパス。坂元が左足でゴール右隅に決め、セレッソが再びリードを奪った。
ここから両チーム、攻撃の選手を続々と投入し、仙台は2トップで反撃に出る。セレッソは前に出てくる仙台の隙を突き、カウンターからチャンスを作る。78分には、柿谷曜一朗が圧倒的な個人技を発揮。ドリブルで相手をかわして突き進み、高木へラストパス。ここは得点には至らなかったが、スタジアムを大いに沸かせた。
後半アディショナルタイムにも高木と鈴木孝司でチャンスを作り、セレッソが敵陣で試合を進めると、そのまま仙台の反撃をしのいでタイムアップ。2-1で競り勝ち、今節、敗れた首位・川崎との差を再び7に縮めることに成功した。